フェルナンド・アロンソの去就に、今注目が集まっている。それはドイツGPを前に、フェラーリがふたりのドライバーをファクトリーに呼んで、ジェームス・アリソンが2015年のプランを紹介したことについてのアロンソの返答が、実に素っ気ないものだったからだ。

「私は14年間F1の世界にいて、毎年そのような計画を見せられてきた。そして、そのどれもが素晴らしいプランばかりだった。ところが、年が明けてテストが始まると事実が判明する。そして、開幕直前に強気でいられるのは、2~3チームだけになるんだ」

 アロンソはフェラーリやジェームス・アリソンを名指しこそしなかったが、それはまるで「フェラーリには2015年も望みはない」とでも言っているかのような口ぶりだった。しかも、アロンソはそれをやや笑いながら語っていた。

 この会見では、もうひとつ注目すべき発言をアロンソは行った。それは「コンストラクターズ選手権でウイリアムズに食われて4位に落ち、5位のフォース・インディアと6位のマクラーレンとも差がない状況」と語ったことだ。イタリアのあるジャーナリストは「これはアロンソの契約にパフォーマンス条項があって、もしコンストラクターズ選手権3位の座をフェラーリが守ることができなければ、アロンソは契約を1年残して移籍することができるということを言いたかったのではないか」と分析する。

 アロンソの地元スペインのメディアも、アロンソの移籍をほのめかす。

「あくまで個人的な見解だが、私はアロンソの契約に関して、チームのパフォーマンス条項なんてないと思っている。アロンソの性格を考えると、そんなことを契約書に盛り込むとは思えないからだ。アロンソが移籍したければ、移籍できると思っている。ただし、それが勝てるマシンでない限り、アロンソは移籍しないだろう」

 ここに来て、アロンソの去就に注目が集まっているのは、その勝てるマシンに乗るドライバーの今後に不確定要素が増えてきたからだ。例えば、メルセデスAMGはニコ・ロズベルグとの契約延長を発表したが、ルイス・ハミルトンとの契約に関しては沈黙したまま。レッドブルもセバスチャン・ベッテルと2015年までの契約を持ってるが、もし今年ダニエル・リカルドがベッテルを上回った場合、どうなるかわからない。復帰するホンダと組むマクラーレンは、シートをふたつとも空けたままだ。

 アロンソが苦しみながらも2位を奪い取ったハンガリーGP。これで、今年のF1は夏休みに入る。しかし、2015年に向けたドライバー市場はこの8月に大詰めを迎える。

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