26日、GP2アジアシリーズ第5戦の決勝がバーレーン・インターナショナル・サーキットで行われ、iスポーツのダビデ・バルセッキが逆転優勝を飾り、今季3戦を残してシリーズ3代目のチャンピオンに輝いた。
レースはポールシッターのジュール・ビアンキがスタートに失敗、2列目からルカ・フィリッピ(Qi-メリタス)とハビエル・ビラ(アーデン)が抜け出し序盤をリードした。フィリッピが先行するなか、2番手ビラはフィリッピを上回るペースをみせたもののオーバーテイクまでは至らず、8周目という早めのピット戦略を選択して狙い通り首位に立った。
しかしレース中盤を過ぎると、3番手走行のバルセッキがペースを上げて先行する2台に迫ってくる。バルセッキは2番手を走るフィリッピとの差を徐々につめると、28周目の1コーナーでフィリッピをパス。勢いにのるバルセッキはその翌周に首位を走るビラのテールを捕まえ、さらに翌周の1コーナーでビラをパス、ついにトップ浮上を果たした。
バルセッキは残る4周も危なげなくまとめ今季3度目となるトップチェッカー。2位にフィリッピ、3位はビラとなった。ヴァージンF1の元テストドライバー、アルバロ・パレンテ(コローニ)はGP2復帰初戦を6位でフィニッシュ。第6戦でリバースグリッドの恩恵を受ける8位にはエイドリアン・ザウグ(トライデント)が入っている。
シリーズは第5戦を終え、ランキング首位のバルセッキがポイントを45まで伸ばし、ドライバーズチャンピオンを獲得。チームタイトルもiスポーツが61ポイントで2位のDPRに41ポイントのリードをつけている。