フェラーリ・ドライバー・アカデミー(FDA)の一員であるジュール・ビアンキ(ART)が土曜日に行われたGP2のレースでクラッシュし骨折、FDAプログラムから一時的に離脱することになった。
ビアンキはスタート直後の第1コーナーでDAMSのタン・ホー・ピンと接触し、両者はノーズを激しく打ちつけた。レースはすぐに赤旗となり、ふたりはそれぞれヘリで近くのAEK病院へと搬送されたが、ビアンキは第2腰椎の骨折と診断され今後しばらくの入院生活を余儀なくされてしまった。タン・ホー・ピンのほうは幸いにも軽傷だったものの、念のために一晩は入院して、日曜日のレースもビアンキとともに出走を回避することになっている。
ビアンキの負傷の知らせを受けたフェラーリはその後リリースを発表し、「彼がリハビリのプログラムを完全に終了するまではコクピットに戻ることはない」とアナウンス。プログラムからの一時的な離脱を明らかにした。
なおレースは、4番グリッドからスタートしたパストール・マルドナド(ラパックス)が優勝。2位にクリスチャン・ビエトリス(レーシング・エンジニアリング)、3位はセルジオ・ペレス(バルワ・アダックス)となっている。