F1ハンガリーGPの併催レースとして開催されたGP2第7戦ラウンドは、カーリンのジョリオン・パーマーが今シーズン初優勝を飾った。
レース1を7番グリッドからスタートしたパーマーは、抜群のスタートダッシュで早くも3番手に浮上すると、ミディアムタイヤをマネージメントしてライバルよりも長く走る戦略をとった。
レースは、1回目のピットストップで4番手スタートのマーカス・エリクソン(DAMS)が暫定トップに躍り出るが、クリーンエアを利用して快調に周回を重ねたパーマーがエリクソンを逆転、最終的には15秒以上の大差を築いて今シーズン初のトップチェッカーを受けた。
パーマーとのバトルでタイヤを酷使したエリクソンは、終盤にカーリンのもう一台を駆るフェリペ・ナスールの猛追を受けたが、なんとか凌ぎ切って2位でフィニッシュ。3位はナスール。ポールシッターのトム・ディールマン(ロシアン・タイム)はスタートを完全にミスし、レース早々に優勝争いから脱落している。
なお、リバースグリッドが採用された日曜のレース2は、ナタナエル・ベルトン(トライデント)がポール・トゥ・ウインを決めてGP2初優勝。2位はミッチー・エバンス(アーデン)、3位にはファビオ・ライマー(レーシングエンジニアリング)が入った。
ドライバーズランキングでは、2レースともノーポイントに終わったステファノ・コレッティ(135ポイント)が首位を守ったものの、2位ナスール(カーリン)との差は27ポイントから一気に6ポイントまで縮まっている。