スーパーGT第6戦は8日、富士スピードウェイで66周の決勝レースが行われ、小雨やセーフティカーが入る荒れた展開を制し、谷口信輝/片岡龍也組GSR初音ミクBMWが今季初優勝を飾った。

 午前中に降った雨も止み、青空も見えるまでに天候が回復した富士スピードウェイ。シリーズ争いの中でも重要なラウンドとなるスーパーGT第6戦富士の決勝は、過ごしやすい天候の下、ドライコンディションでのスタートとなった。

 GT300クラスは、1コーナーでアウトから佐々木大樹駆るS Road NDDP GT-Rが一気にポールシッターのARTA CR-Z GTをオーバーテイク。首位を奪う。その後方ではARTAとMUGEN CR-Z GTというCR-Z同士のバトルが展開されるが、ARTAはペースがなかなか上がらず、10周目にポジションを落とすと、その後方につけていたGSR初音ミクBMW、GAINER DIXCEL SLSにかわされてしまい、さらに抜かれた際にディフューザーを破損。タイヤと干渉してしまったため、緊急ピットインを強いられる。

 ARTA CR-Z GTがポジションを落とした後、上位はS Road NDDP GT-R、MUGEN CR-Z GT、GSR初音ミクBMWという展開に。しかし、GT500クラスが19周目に入ったところで、メインストレートでEpson HSV-010がクラッシュ。セーフティカーが導入される。

 このセーフティカー導入時にピットに向かったのはGSR初音ミクBMW。一方、セーフティカー明けのタイミングでS Road NDDP GT-Rはピットに向かう。これにより、SC明けはMUGEN CR-Z GTがレースをリード。GAINER DIXCEL SLSが僅差で続き、この2台が中盤戦のトップを争っていく。

 しかし、各車がルーティンストップを終えてみると、トップに浮上したのは前戦鈴鹿で失格の憂き目にあったGSR初音ミクBMW。序盤から好ペースを刻み、セーフティカー時のピットインのタイミングも成功させたミクZ4は、後続に30秒近いリードを保ち終盤戦に向かっていく。

 一方、GSR初音ミクBMWに続いたのは同じタイミングでピットに向かったPanasonic apr PRIUS GT、クリスタルクロコ ランボルギーニ GT3という2台に。ピットインのタイミングを決めた3台のマシンが、終盤は単独走行となったものの、盤石の走りで表彰台を獲得した。

 GSR初音ミクBMWは嬉しい今季初勝利。FIA-GT3車両としては開幕戦のGAINER以来の優勝となった。2位はPanasonic apr PRIUS GTで、第2戦富士の優勝以来のポイント獲得。前戦鈴鹿で火災に見舞われたクリスタルクロコ ランボルギーニ GT3も嬉しい表彰台となっている。

本日のレースクイーン

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2025年 / スーパーGT
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