2013 AUTOBACS SUPER GT
INTERNATIONAL SERIES MALAYSIA
DRIVER 谷口信輝 片岡龍也

決勝16番グリッドスタート、6位完走。

 2013年6月15・16日の2日間、今季初の海外ラウンドとなるINTERNATIONAL SERIAS MALAYSIAがマレーシアセパンサーキットにて開催された。

 現体制でのセパン戦はこれが3回目。2011年シーズンは悲願の初優勝、昨シーズンはあと一歩のところで2位FINISHを逃すなど、因縁浅からぬサーキットだけに、チームは必勝の思いを胸にマレーシアの地に降り立った。

6月15日(土)練習走行
 セパン戦の初日は曇り空の下スタート。公式練習はまず片岡選手がマシンに乗り込み4号車はコースへと向かった。13:00コースオープン。アウトラップを済ませた片岡選手は、計測1周目に早くも2‘05.755を記録。今回のセパン戦も快調な滑り出しを見せたかに思われたが、4号車はその直後から水温が上昇するマシントラブルに見舞われてしまう。

 片岡選手は原因究明、水温を下げるためのPITイン・アウトを繰り返しつつセットアップを行い、セッション中盤で谷口選手へとバトンタッチ。ステアリングを引き継いだ谷口選手は、引き続きマシンの状況を確認しながらロングスティントを担当した。

 このセッション、水温上昇の対処に時間を取られたチームは、満足なセッティング時間を取る事が出来ず、4号車は計測1周目のタイムでクラス5番手のポジションで終えた。

予選Q1
 300クラスの公式予選1回目はドライコンディション。午前のセッションで発生した水温上昇トラブルに、ラジエター交換で対処した4号車へは谷口選手が搭乗している。

 Q1スタート。4号車は計測1周目にまず2‘05.813を記録し、計測2周目には練習走行のBESTを上回る2‘05.625を記録する。続く3周目は、次のアタックに備えコース上のトラフィックを避け計測は行わず、続く4周目に再度アタックを行った。しかし、午前のセッションでトラブル対処に時間を取られ、セッティングを詰めることが出来なかった4号車は、タイムを伸ばす事が出来ず、4号車の予選はQ1、16番手で終了した。

6月16日(日)決勝
天候:曇り/コース:ドライ
 決勝日は晴れのスタート。決勝に先立って行われた練習走行では、タイヤに合わせセッティング内容を大幅に変更した4号車が速さを取り戻し、谷口選手が決勝に向けたセットアップで2’06.605を記録。決勝に向けて幸先の良い滑り出しを見せた。

 このセパン戦の決勝は暑さのピークを避けるため、通常の大会より遅く16時から決勝がスタート。14:50よりウォームアップランが開始された。決勝のスタートドライバーは片岡選手。4号車は前日の予選結果により16番のダミーグリッドへ向かった。

 決勝は定刻通り16:00にスタート。1周のローリングラップを経て、第3戦の戦いの火蓋は切って落とされた。

 クリーンなスタートを決めた片岡選手は、スタート直後1周目通過時点でまずポジションを一つ上げ15番手へ浮上。続く2周目通過時点では48号車GT-Rをかわし14番手へとその順位を上げる。7周目に入ると前方を走る31号車プリウスがコースオフ。これによってポジションをもう一つ上げ13番手へ、続く9周目に走行時点では2号車マクラーレンMP4と10号車SLSの2台のGT3マシンをかわし、片岡選手は着実にそのポジションを上げ続ける。

 決勝に向けたセットアップが決まった4号車はその後13周目に52号車SLSをパス。16周目走行時点ではペースの上がらない0号車のポルシェをオーバーテイクし、9番手へ浮上した。

 4号車のレースが大きく動いたのは19周目。チームは良いポジションでコースへ戻る事、最小の給油時間での仮想のポジションアップを狙い、ルーティンのPITインを早め片岡選手をPITへ呼び戻した。谷口選手が乗り込んだマシンは19番手でコースへ復帰。4号車のこのレースのBESTLAPを記録した21周目には、順位を18番手へと一つ上げ、続く22周目からはライバル勢が続々とPITへ向かう中、そのポジションを着実に上げて行った。

 多くのマシンがルーティンのPITを終えた24周目走行時点の4号車は13番手。谷口選手は25周目通過時点に11番、26周目通過時点では9番、続く27周目には8番手とポジションを上げて行く。迎えた28周目には87号車ランボルギーニがストップし、4号車は6番手へと浮上した。

 4号車はその後もペースを崩す事無く、後続マシンとのギャップもしっかりとキープ。タイヤマネージメントにも長けた谷口選手は、ポジションを落とす心配を感じさせない着実な走りで周回を重ね、51周目にチェッカーを受け、4号車は見事16番手スタートから6位入賞を果たした。

■鈴木康昭エントラント代表
予選が悪すぎましたが、16番手というポジションを考えれば、6位というのはとても良かったと思うし、ランキング上位の2台にはポイント差を広げられましたが、なんとか3位に踏みとどまっているので、まだまだチャンピオン争いにはついて行けていると思います。もちろん、これ以上差を広げられるわけにはいきませんけどね。今回のレースでハッキリした課題もいくつかあったので、かなり収穫の多いレースだったのではないでしょうか。
今回の結果は非常にポジティブに受け止めています!

■大橋逸夫監督
目標はFIA勢のトップだったんですけど、さすがにそう簡単にはいきませんでしたね。今回、6位になりましたけど、6位以下のマシンもこの灼熱のセパンを、ほとんどZ4を変わらないタイムで走っていました。6位になれたのは片岡選手がチャンスをすべて活かしたことと、谷口選手がロングを無事に走りきったというのもあるんですけど、改めて思ったのは以前のように「ココのコースは大丈夫だろうな」というシーンがないなあと。セパンに強そうなクルマが総崩れでしたしね。シーズンはまだ長いですが、まったく油断はできないし、王座奪還のためには少しでも上のポイントをしっかり取っていかないとダメですね。

■片山右京スポーティングディレクター
結果的には「良かった」と「厳しい」というのが両方ありましたね。トップとのポイント差がまた開いちゃいましたし。
しかし、今日はできる限りのことはやったうえでのリザルトなので、6位という結果は良かったかと思います。タラレバになっちゃうけど、水温のトラブルさえなければもうちょっとセッティングに時間割けたんだけどな、と。それだけが悔しいね。あとはやっぱりハイブリッド勢の速さが際だってましたね。今後、ウェイトが乗ったり、リストリクターが絞られたりするんでしょうけど、極端に遅くなることはないと思います。シーズン全体で考えると、非常に厳しい状況ですね。とはいえ、そんな中でうち(GSR)のドライバー二人は本当によくやっていますよ。

■谷口信輝選手
16番手スタートというのは、上位陣がどんどん前に行ってしまうイヤな位置なんですが、作戦通り片岡選手がグイグイ抜いてきてくれて、9位でバトンを渡してくれたので、非常に助かりました。結果が6位だったのはラッキーだったということもあるし、もうちょっと上に行きたかったというのもありますが、どこからスタートしてもやっぱり6位だったのかなと。今回は作戦がすべてうまくいっての順位なので、我々としてはベストリザルトだと思います。

■片岡龍也選手
今回は16番手からのスタートだったため、周りがどのような動きをするのか読めないので、最初は周囲に気をつけました。Z4はストレートスピードがないので、自力で前のマシンを抜いていく力がないため、タイヤを温存しつつオーバーテイクのスキを狙って、みんながヘロヘロになってきたところをスパっと抜くという作戦にしました。追いついたマシンはすべて追い抜きましたが、9位以上は同じようなレベルになってきているので、ちょっと厳しかったですね。今回のレースではほぼベストのパフォーマンスを発揮できたかと思います。たぶん、何番手からスタートしても6位だったでしょうね。

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