2013 AUTOBACS SUPER GT MOTEGI GT 250KM RACE
DRIVER 谷口信輝 片岡龍也

決勝4位完走。シリーズランキング3位で今シーズンを終える。

 2013年11月2日・3日の2日間、AUTOBACS SUPER GT 第8戦『MOTEGI GT 250KM RACE』が開催された。前戦・前々戦と2連勝を果たし、8ポイント差でシリーズランキング2位に着けた
チームは、今期最大の目標である『王座奪還』を果たすため、決戦の地ツインリンクもてぎへと向かった。

11月2日(土)
練習走行・予選
 最終戦の初日は晴れのスタート。朝のうち重たい雲に覆われていたツインリンクだったが、練習走行スタート時には穏やかな青空が上空を覆った。

 練習走行は定刻通り9:00にスタート。片岡選手が搭乗した4号車はPITレーンオープンと同時にコースインした。

 この最終戦、BMW MotorsportからZ4 GT3エンジニアのオラフ・ブルグリン氏の派遣を受けた4号車の滑り出しは上々。片岡選手はセッション前半、タイヤ評価とマシンプログラムの確認を中心にメニューを消化し、中盤になるとステアリングを谷口選手に託すため一旦マシンを降りた。谷口選手は、終盤までセットアップを煮詰める作業に集中し、セッション終了直前まで走行を担当。マシンを再び片岡選手に委ねた。片岡選手はセッション終了まで4号車をドライブ。4号車はこの練習走行を8番手のタイムで終えた。

 また、このレースでGT参戦100戦を迎えた谷口選手を祝い、練習走行後のPIT WALKの時間帯には、チームのPITに大勢のドライバー・タイヤメーカースタッフを迎え、記念のセレモニーが行われた。

公式予選Q1
 公式予選1回目は14:00~14:15の15分間。チームは予選開始と共に4号車をコースへ送り込んだ。Q1担当ドライバーは片岡選手。ステアリングを握る片岡選手はアウトラップを済ませ、そのまま1周目の計測を開始したが、他チームのマシンのコースオフによりQ1は赤旗中断に。片岡選手はセッション再開後、コースへ向かうと計測2周目からアタックを開始したが、前方のマシンとの間にアタックに必要なスペースを作る事が出来ず計測を中断。続く計測3周目も前方とのスペースに苦しみ、満足なアタックは行えなかったが、10番手のタイムでQ1を通過した。

公式予選Q2
 公式予選2回目は14:45~14:57の12分間。谷口選手が乗り込んだ4号車は、予選開始と共にコースへ向かった。谷口選手は計測2周目からアタックを開始。計測2周目は1‘49.809を記録し、計測3周目は1‘49.709を記録。続く計測4周目には1‘49.518と周回を重ねる毎にタイムを更新したが、ライバル勢のタイムも素晴らしく、4号車は7番手でQ2を終えた。

11月3日(日)
決勝
 最終戦決勝日のツインリンクもてぎは、霧に包まれたコンディションでスケジュールをスタート。

 視界不良の為、ライトオン指示が出た8:50スタートのフリー走行では、セッション前半を片岡選手が担当。後半を谷口選手が担当し、決勝に向けた各部CHECKを実施した。

 決勝は定刻通り13:30開始。朝のうちコースに垂れ込めた霧も気温の上昇と共に消え去り、サーキット上空を青空が包んだ。このレース、4号車のスタートドライバーは片岡選手が担当。

 片岡選手は7番手のダミーグリッドに着いたマシンへ乗り込み、決勝開始の時を待った。

 13:30ローリングラップスタート。セーフティーカーがPITレーンへ戻り、まずは500クラスの隊列がコントロールラインを通過、続いて300クラスの隊列もコントロールラインを通過して、2013年シーズン最終戦の決勝がスタートした。

 片岡選手が駆る4号車は、クリーンなスタートを決め7番手をキープ。ライバル勢も一様にきれいなスタートを決め、300クラスの先頭集団は1コーナーに飛び込んで行った。

 レースは序盤から1位・2位のマシンが後方を引き離す展開。3番手以降の隊列に埋もれてしまった4号車は、そのポテンシャルを発揮する事が出来ず、片岡選手のレースは序盤からガマンを強いられてしまう。

 集団に埋もれていた4号車のレースが動いたのは、ルーティンのドライバー交代規定周回数を目前に迎えた16周目。ペースが上がらずポジションを落としてきたマシンを捉えた片岡選手はこれをパス。4号車は17周目のコントロールラインを6番手のポジションで通過した。

 続く17周目、ペースの上がらない集団をいち早く抜け出し、PITアウト後にペースアップを狙う戦略を選択したチームは、早くもここでドライバー交代を実施。片岡選手をPITに呼び戻すと、最小限のPIT作業でマシンをコースに戻すべく、タイヤ無交換で給油のみを行い、谷口選手とマシンをコースへ送り出した。

 18周目、前方に大きく空間のあるタイミングでコースに戻った4号車のポジションは18番手。前方を走るマシンが次々にPITへ向かう中、20周目に16番手、22周目には11番手と着実にポジションを上げて行った。迎えた23周目には、ルーティンのPITタイミングでそれまで3番手を走行していた61号車をパスして10番手へ。他チームのコンスタントラップの速さに苦しみつつも、できる限りの作戦を狙うチームに応えた谷口選手は、その後も30周目に7番手、33周目には6番手へとポジションを上げ続け、続く34周目には遂に4番手に浮上。

 レース終盤は、タイヤを労りつつも、徐々に前方とのギャップを詰め続ける展開となったが、ライバルをオーバーテイクするまでには至らず、4号車はこの最終戦の決勝を4位で完走。

 シリーズランキングは3位で今シーズンのレースを終えた。

■鈴木康昭エントラント代表
 今日のレースに関しては、ゲイナーさんに完敗としか言いようがないですね。どちらにせよ、彼らの前でのゴールがマストでしたが、前に出られなかった。ダンロップさんのタイヤもドハマりだったみたいですし、開幕戦の速さを取り戻していましたよね。
 今年を振り返ると鈴鹿は個人的には仕方がないと思っているのですが、富士でのパンク、セパンでの予選順位、SUGOでのノーポイントと、この3戦が厳しかったかなと。2連勝したことによって、チャンピオンシップに食い込めましたけど、本当ならそれ以前にきっちりとポイントを取って、ライバルたちを引き離して、今回勝てなくてもチャンピオンになれるくらいの戦いをしてこないと、王座奪還は厳しいんだなあと思い知らされましたね。

■大橋逸夫監督
 今日のレースはチームとしてはできる限りをやった良い内容だったと思います。ほかに打つ手がなかったのであの作戦(タイヤ無交換)をとるしかなかったですし、上に行けるチャンスもあるにはありましたが、なかなか行くことができなかった。クルマもタイヤもドライバーもベストだったと思います。ガソリンの量もギリギリで攻めたし、ピット時間も短かったですし。ちょっと1?3位が速かったですね。
 今シーズンは最初から直線が遅かったり不運なことが重なったりで、ちょっと釈然としないレースが続きましたが、終盤で2連勝することができました。しかし、あの速さが最初からあればとも思いますので、もし来年もあるなら最初から完璧な状態で戦いたいですね。

■片山右京スポーティングディレクター
 今日は悔しかったですね。一縷の望みはあったと思うんです。それが、レースの流れの中で作戦がうまく機能しなかったのが残念でした。こちらの問題だけじゃなくて、レース全体でいろいろな要因があったと思いますね。
 1年間を振り返ると、リストリクターとか富士でのパンクとか、痛かったところはいくつかありました。でも今年もたくさんのことを学んだので、来年があればそれを活かして結果を出して行きたいですね。

■谷口信輝選手
 チャンピオン争いしているクルマはもちろん、していないクルマも非常に速くて片岡選手が最初のスティントで懸命にアタックをしてくれたのですが、1台しか抜けませんでした。もちろんレースなので、チャンピオン争いをしていないからといって空けてくれるわけがありません。もてぎの特性上、Z4だと抜きにくいんです。ピットで無交換作戦をしましたが、上位の3台には追いつくことができませんでした。
 今年は周りと比べると戦闘力が劣っていたと思います。そこに富士のパンクと鈴鹿の失格という不運なレースがあって。もちろん9月の富士とオートポリスみたいにラッキーなレースもありました。みんなでチーム一丸となって頑張ったけど、チャンピオンには遠かったですね。

■片岡龍也選手
 今日のレースは完璧でしたね。チームの全員ができることをやったうえの4位でした。今シーズンに関して言うと、2戦目富士のパンクと5戦目鈴鹿の失格という不運があって、これがなければとかタラレバはあるんですけど、少なくとも自分たちができる部分は全力を出し切った結果なので、悔しいですけど受け入れて、この悔しさを次に繋げたいですね。みんなに応援していただいたので、チャンピオンは獲りたかったんですが、今年はまだ僕らの年ではなかったみたいですね。

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