GTアソシエイションは5日、2011年から日本自動車レース工業会(JMIA)と、「技術面をはじめとする各分野での協力関係を一段と強化することを決定した」と発表した。
JMIAは2008年に童夢の林みのる代表を会長として設立された組織で、日本のモータースポーツに関与するコンストラクターやエンジンビルダーが参加。日本レース界の技術力向上と経済効果を目指す組織。すでにフォーミュラチャレンジ・ジャパンへの提案や、JMIAモノコックのF4への導入などで実績を挙げてきている。
今回GTAは、「スーパーGTの更なる進化、発展を目指し、自動車開発技術面での戦略構築に関して、日本自動車レース工業会との協力関係を、本年より一段と強化することを決定した」と発表。当面はGTAからJMIAに対して意見を求める内容になるが、将来的にはGTAの技術部門としての役割を視野に入れているという。
林JMIA会長は、童夢のホームページ内におけるコラムの中で、国内モータースポーツ界にさまざまな提言を行っており、今回の提携がスーパーGTの技術面においてどのような影響を及ぼしていくのかが注目されるところ。
GTAの坂東正明代表は、今回の提携について「今回の決定がどのように有効に機能していくかはこれからの問題だが、GTAにこれまでと異なるスタンスからの思考回路が加わることは、今後スーパーGTが進化、発展する上で大きな助けになるものと期待しており、関係各位のご理解をよろしくお願いしたい」とコメントしている。