スーパーGTをプロモートするGTアソシエイションの坂東正明代表は、10日富士スピードウェイで行われたGTA定例記者会見の場で、FIA-GT3規定車両の性能調整(BoP)について、今後ブランパンGTシリーズを運営するSROモータースポーツグループとより良い連携を図りたいという考えを語った。

 近年、スーパーGT300クラスは世界中でカスタマー向けに幅広く活用されている市販スポーツカーであるFIA-GT3規定車両と、スーパーGT独自で改造範囲が大きいJAF-GT300車両の“二本柱”となっており、GT3、JAFの間で性能調整が行われている。

 一方で、GT3カーの中でも性能を均衡化させる性能調整が適用されているが、原則としてGT3はヨーロッパで活用されている性能調整テーブルをそのままの形で使用しており、2013年までFIA BoPを、14年からはよりエントラントが多いブランパンGTシリーズで使用されている、SRO BoPがGT300クラスでも使用されていた。

 このSRO BoPは、サーキットのレイアウトごとにA、B、Cというテーブルがあり、その開催サーキットの特性ごとに採用するテーブルを変えるという特徴がある。これをスーパーGTで適用する場合は、そのテーブルの特性を日本のサーキットに当てはめる必要があるが、GTAではSROと確認しながら作業を進めており、今後BoPだけでなくさまざまな分野で連携を進めたいと坂東代表は語った。

「昨年からブランパンのBoPをスーパーGTでも採用してきて、実際に2回ほどヨーロッパに行ってステファン(ラテル/SRO代表)に会っている」と坂東代表は語る。

「ABCというランク付けのBoP、それから各車による高地救済とかあるが、我々とはサーキットの違い、(GT300の)タイヤのコンペティションという要素があるので、単純にABCランクに当てはめるということではなく、同じGT3を盛り上げるという立場の者として、同じようなルールをもっときちっとした形で作っていきたい」

「ステファンもSROとしても、もっとワールドワイドにGT3というカテゴリーが大きくなることを考えているわけですから」

 そこで坂東代表は、スーパーGT開催コースの図面やタイヤのコンペティション等も考慮に入れた上で、来季に向けてSRO BoPに準ずるスーパーGT BoPという言葉を入れる話合いをしているという。また、SROでは2013年に構想が明らかにされた『GT3ワールドカップ』についてオーガナイザーとして名乗りを上げる意向を示しているが、SROとの協力体制を強化することにより、スーパーGTとして将来に向け前向きな意向を示している。

「同じGT3で、マニュファクチャラーも同じですから、そこに対するBoPのあり方もSROで考えてもらい、将来的にはGT3ワールドカップを目指し協力体制をより強固にできればと思っている」

「我々としてはタイヤのコンペティションに関してはやはり曲げられない。ワンメイクにはならないということは常に言っている。これはGT500についても、(DTMのプロモーターである)ITRに言っているのと同じです」

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