9日、中止の決定が下されたスーパーGT第7戦富士に関して、GTアソシエイションの坂東正明代表は公式サイトSUPERGT.netにて、ファンに対して事情を説明。「我々が災害復旧に多大な影響を与えかねない興行を行うことは本意ではありません」と理解を求めた。
坂東代表は、9日に富士スピードウェイに向かい、サーキットと周辺を視察。富士スピードウェイと協議の末、断腸の思いで中止の決断を下したという。坂東代表は10日も現場で今後の対応に努めているようだ。
坂東代表が発表したファンへのメッセージは以下の通り。
SUPER GTファンの皆さまへ
既に発表させて頂いておりますが、9月11日、12日に開催を予定しておりました「2010 AUTOBACS SUPER GT 第7戦 FUJI GT 300km RACE」につきまして、開催中止の決定を致しました。
今日現場を視察しましたが、思った以上に地元小山町の被害は大きく、被害に遭われた小山町の皆さんは復旧に向けて力を合わせて一生懸命頑張っていました。そんな中、我々が災害復旧に多大な影響を与えかねない興行を行うことは本意ではありません。
現状、土砂崩れや道路陥没等の被害のため、富士スピードウェイにアクセスできる道路は1本しかありませんが、ここは豪雨の被害を受けた地元小山町の方々の唯一のライフラインとして使用されています。
このまま大会を開催すれば、災害復旧を遅らせることになり、周辺地域にお住まいの皆様に大変ご迷惑をおかけすることになりかねません。また、お越しいただくファンの皆様の安全を確実に確保できるとも言い難い状況です。
楽しみにして頂いていたファンの皆様には誠に申し訳ありませんが、地元小山町の災害復旧を第一に考え、苦渋の決断を致しましたことを、何卒ご理解いただければ幸いです。
2010年9月9日
株式会社GTアソシエイション
代表取締役 坂東正明