GTアソシエイションはスーパーGT第7戦富士からGT500クラスに性能調整が実施されているということを決勝日のGTA定例記者会見で明らかにした。今回の実施内容はSC430、NSXのリストリクターサイズを半ランクアップする内容だ。

 今回のスーパーGT500クラスの性能調整はすでに事前にチーム、関係者宛にブルテンとして発表してされていたが、これまでメディア向けにも発表されていたものが公表されず、インターネット上での書き込み等しか目にする機会は無かったが、決勝日朝の記者会見で公にされた。

 今回の実施内容に関してGTアソシエイションの佐藤直樹レース事業部長は、今季これまでの6戦に関しては「今季の開催にあたり特認車両であるGT-R、NSXに対して特認条件をつけてシーズンを迎えましたが、過去6戦までは3車間の性能は割と均一化していて、予選などラップライムが1秒以内に多くのクルマがいると。決勝でも最後まで誰が勝つか分からないという面で、うまい性能調整ができたかなと考えております」とした上で、GT-Rが4.5リッターの排気量の大きなエンジンを搭載しており、1周のラップタイムでは他車と変化が無いものの、排気量が大きく若干トルク特性で優位にあり、GT300のマシンを追い抜く時などで有利であると判断、特認車であるNSX、そして2009年規定に準拠したSC430のリストリクターを第7戦から半ランクアップしたという。

 なお、今季第4戦セパンまでGT300クラスの参加条件の変更、GT500クラスの特別性能調整の変更については、SUPER GT.net上のメディア専用ページで公開されていたが、それ以降は一切公開されておらず、今回のGT500クラスの特別性能調整の実施についてもメディア専用ページで公開されることは無かった。なぜ発表されなかったのかという記者からの質問に対して、「特にGT300の場合は、カテゴリーの違うFIA GT2やJAF-GT、単一生産車のヴィーマックやガライヤなどいろいろなクルマが出ています。そういったいろいろな車種が多くいる中で、クルマの性能をあるレベルで合わせるという性能調整を目的としていますので、それを広くメディアを通して公にする必要が無いのかなと。それと我々の意図と違う面で報道されるということが見られましたので、今シーズン途中からこれに関する告知はエントラント、レース関係者に限定させていただきました。ただし、これは全体に守秘的なものではありませんので、メディアからお問い合わせがあれば私どもの方からご対応するようにしております。基本的に均一的な車両性能で白熱するレース、お客様に喜んでもらえるレースを我々がやっているということで、ご理解いただければと思います」と説明した。今後は、メディアから問い合わせた場合以外はスーパーGTの性能調整に関する告知はエントラント、関係者のみに為されることになる。

 今回実施されたGT500クラスの性能調整は、シーズン最終戦までこのまま実施されるという。

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