2012年 SUPER GT シリーズ Rd2 富士
HANKOOK KTR
TEAM RELEASE
悪天候の中予選6位 決勝はポイントゲットならず
ゴールデンウィ―ク中間に恒例の富士レースが開催される。今年は久々に500kmレースとなり波乱のレース展開が予想される。
5月3日(木) 天候 雨 気温18℃ 路面温度20℃ 路面ウエット
コース上に川のように水が流れ、スピン・コースアウトが続出する路面コンディション。フリー走行では3度も赤旗中断が入る最悪のコンディションで予選が行われた。
予選1回目では藤井選手が1'54.678のタイムでスーパーラップ進出を手堅く決めた。スーパーラップでは雨は上がったが、路面はウエットのままである、直線では水しぶきのカーテンができている中で影山選手がステアリングを握る。
3番目に出走するが路面とタイヤがマッチするにはまだまだ水が残っている中、懸命にドライブする影山選手である。悪路に悩まされながらも可能な限り走行を続け7番手グリッドを獲得する。再車検に於いて#3 S Road NDDP GT-R 車両違反でタイムを削除され為、HANKOOK KTRは6番グリッドにアップした。明日の天気予報は晴れである為、チームは作戦を立てるミーティングに入った。
5月4日(金) 天候 曇り 路面ウエット
朝のフリー走行は雨は上がって曇りであるが路面はまだウエットの状態である。
これから回復に向い決勝スタート時にはドライであるだろうと予想される為、本来ならばドライのタイヤを為してみたいし車両のセットも立てておきたいが路面はウエットである。影山選手が晴れを想定しての車両セットに取り掛かる、少ないラップで確実に仕上げていく作業を行うのはさすがベテランである。 残り周回で藤井選手にバトンタッチして確認作業を行う。
決勝レース
決勝スタートセレモニー中に雨が降り始めた、各チームレインタイヤの準備をして空とにらめっこである。レーススタートと同時に雨足は強くなってくる、ペースカーが入らずに2Lap目には大粒の雨に変わった為PITはいっせいにタイヤ交換で大混乱になった。4Lap目にセーフティーカーが入りレーススタート、上空は青空が見えている、又ひと波乱ありそうだ。300クラス500クラス混戦で順位を見つけるのも大変だ。影山選手はその混乱の中、着実にポジションアップを行う走りをして11Lapにスリックタイヤに交換をしてコースに戻った後は水を得た魚のような走りをし17Lapポジション3、18Lapにはファステストタイムを出す走りで2位の#22Vemacをとらえて20Lapには抜き去り2位になる。ここからはトップ#15のART TASTEを追いかける快進撃が続くはずであったが31Lapダンロップコーナーにて駆動系トラブルの為残念ながらリタイヤとなった。このまま、菅生でテストの為スタッフはこれから修理にかかる。ドライバーとエンジニアは次回に向けてのミーティングに入った。残念な結果にはなってしまったが、今後にむけての課題や作戦も見えてきたので次回に活かせるようチームは努力しますので引き続きご声援よろしくお願い致します。
鈴木恵一
マシントラブルだからしょうがないね。 今回のことは忘れよう。まだまだレースは始まったばかりだからね。 シリーズをとおして見据えていかなければいけない。気持ちをきりかえてj次回マレーシアに挑みます。引き続きご声援よろしくお願いします。
藤井誠暢
この富士戦は、予選、決勝ともに不安定な天候で難しいレースでした。そんな状況のなか予選では6番手を獲得。昨年に続くGWの富士2連勝に向け手応えを掴んでおりました。決勝のリタイアは悔やまれますが、気持ちを切り替えチームと共に、次回のマレーシア戦に向け万全の準備を進めていきます。引き続きご声援を宜しくお願いいたします。
影山正美
今回の富士戦は、HANKOOKチームにとって昨年優勝を果たした、とても相性の良いサーキットということもあり、一層の気合を入れて臨みました。Q1では、藤井選手が難しいコンディションの中、スーパーラップの権利を獲得してくれたことで、上位グリッドを目指すチャンスができました。スーパーラップは、とてもシビアなコンディションで、路面状況に対して温度レンジが合わず、上位グリッドを獲得するまでに至りませんでした。決勝では、予測の難しい天候の中、上位を走行していましたが、マシントラブルにより、リタイアという結果は非常に残念です。
