スーパーアグリの設備を引き継いだフォームテック社がHRTのマシン製作を請け負うかもしれないと報じられている。
HRTは今季のシャシーを製作したダラーラと袂を分かち、その後トヨタ・モータースポーツとの契約も終了した。そのため同チームは来季に向けてマシン製作ができるのかどうか危ぶまれており、チーム売却のうわさも出ている。
しかしMotorsport.comによると、スペインのf1aldia.comがフォームテック・コンポジッツがHRTのマシン製作の本拠になるかもしれないと報じたという。
今週HRTのチームオーナー、ホセ・ラモン・カラバンテが、2011年のマシンは「ドイツとイギリスで」製作するとコメントした。
フォームテックは、イギリス オックスフォードのスーパーアグリの施設を買収、スーパーアグリおよびアロウズの知的財産も取得している。同社を率いるマーク・プレストンは、アロウズ、マクラーレンを経て、スーパーアグリのテクニカルディレクターを務めていた。
フォームテックはルノー、ロータス、トロロッソにパーツの供給を行っており、2006年のスーパーアグリをベースにした現在の仕様のF1シャシーを製作したとも報じられている。
プレストンは次のようにコメントしたという。
「フォームテックはヒスパニアが必要としているリソースを彼らに提供できる完璧な状況にある」
「我々はわずか100日でスーパーアグリのマシンを用意したのだから、不可能なことなどほとんどない」
フォームテックは、「ブラバム・グランプリ」の名称で2010年F1へのエントリーを申請したが、参戦は実現しなかった。