JAF Grand Prix FUJI SPRINT CUPは18日、フォーミュラ・ニッポンの決勝レースが行われ、2番手からスタートしたアンドレ・ロッテラー(PETRONAS TOM'S)がスタートを決め優勝。JAFグランプリ2勝目を飾った。
前日の予選での荒天が嘘のように晴れ渡ったJAF Grand Prix FUJI SPRINT CUPの日曜日。迎えたフォーミュラ・ニッポンという名称でのラストレースは、完全なドライコンディションで迎えることとなった。
迎えたスタートでは、ポールポジションの塚越広大(DOCOMO DANDELION)が遅れ、2番手スタートのアンドレ・ロッテラー(PETRONAS TOM'S)がホールショット。4番手スタートの伊沢拓也(DOCOMO DANDELION)が続く。しかし、ポールスタートの塚越はどうやらマシンに不調を抱えているようでズルズルと後退。ピットインしてタイヤを交換するが不調は回復せず、ピットに戻ってしまった。
ロッテラー、伊沢に続くのはジョアオ-パオロ・デ・オリベイラ(TEAM IMPUL)、ロイック・デュバル(KYGNUS SUNOCO)という外国人ドライバー勢。しかし、2番手伊沢のすぐ背後にふたりがつける形となり、熾烈な2番手争いが展開されることとなった。
一方、前日の予選ではスピンを喫した中嶋一貴(PETRONAS TOM'S)は最後列から怒涛の追い上げを展開。佐藤琢磨(TEAM無限)や大嶋和也(Team LeMans)とバトルを展開し、7周目には8番手までジャンプアップしチャンピオンの速さを披露した。
中団グループではスプリントならではの熾烈なバトルが展開されていく中、トップのロッテラーは昨年のチャンピオン獲得イヤーを再現するような圧倒的なペースで後続を突き放し、トップでチェッカー。JAF Grand Prix FUJI SPRINT CUPでは2010年以来の2勝目を飾ることとなった。
伊沢がオリベイラ、デュバルを抑えきり2位を獲得。一貴は8位までの追い上げに留まった。佐藤琢磨は14位でチェッカーを受けている。