JAF Grand Prix FUJI SPRINT CUPはフォーミュラ・ニッポンのフリー走行が行われ、雨の中石浦宏明(KYGNUS SUNOCO)がトップタイムをマーク。2番手に塚越広大(DOCOMO DANDELION)、3番手にはスポット参戦の松田次生(SGC by KCMG)が続いた。

 スーパーGTのフリー走行終了後、ヴィッツの走行を挟んでスタートしたフォーミュラ・ニッポンのフリー走行。しかし、開始直前からかなり大粒の雨が富士スピードウェイに降り注いでおり、かなりフォーミュラ・ニッポンにとっては慎重な走行が求められることとなった。

 序盤は、フォーミュラ・ニッポン最終戦もてぎでクラッシュしマシンを修復してきた平手晃平(TEAM IMPUL)、モノコック交換を行った国本雄資(Projectμ/cerumo-INGING)らが積極的にコースイン。その後少しずつマシンがコースに入り、小暮卓史(NAKAJIMA RACING)がスピンを喫するなどの場面があったものの、雨の中周回を重ねていった。

 雨の量が多いとは言え、上位陣は1分43秒台で密集。トップ6が1秒以内につける展開に。小暮、大嶋和也(Team LeMans)、アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TOM'S)が上位につけるが、開始30分というところで塚越が1分41秒台というタイムを叩きだしてみせた。

 セッションも残り15分になろうかというところで、やや雨粒が小さくなったか少しずつタイムが縮まり始め、アンドレア・カルダレッリ(KONDO RACING)、石浦宏明(KYGNUS SUNOCO)、小林崇志(HP REAL RACING)がタイムアップ。さらにジョアオ-パオロ・デ・オリベイラ(TEAM IMPUL)も1分41秒台に入れ始めた。

 終盤、かなり水量が減りタイムも上がることとなったが、翌日の公式予選がドライが予想されるということもあり走行を打ち切るドライバーも見られた。しかし、一方でタイムは刻々と上がり、チェッカー周に石浦がトップタイムをマークした。

 2番手には塚越、3番手には序盤から着実に手応えを取り戻していた松田が入ることに。オリベイラ、小暮と続くトップ5となった。

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