JAF Grand Prix FUJI SPRINT CUPはスーパーGT300クラスのレース2が行われ、今回でチーム解散となるtriple a Vantage GT3を駆った吉本大樹が優勝。紫電のラストランとなるエヴァンゲリオンRT初号機アップル紫電の加藤寛規が2位を獲得した。
ENEOS SUSTINA LEGEND CUPに続いてスタートしたGT300クラスの決勝レース。前日とは異なり完全ドライで迎えたスタートでは、ポールスタートの影山正美駆るHANKOOK PORSCHEがスタートを決めるも、5番手スタートの関口雄飛駆るS Road NDDP GT-Rがさらに素晴らしい加速でインから1コーナーへ。しかし、アウト側にいた織戸学のマネパ ランボルギーニ GT3と接触。関口はスピンを喫し、そのあおりで峰尾恭輔のエンドレスTAISAN 911もリヤを壊してしまったほか、武藤英紀の無限CR-Z GTも大きく遅れてしまった。
これで2番手に浮上したのは吉本大樹駆るtriple a Vantage GT3。峰尾のエンドレスも3番手に追走していたが、オレンジディスクが掲示されてしまう。これで3番手には、このJAFグランプリが引退レースとなるエヴァンゲリオンRT初号機アップル紫電の加藤寛規がつけた。
トップの影山は、前日の藤井誠暢の勝利に続き優勝を狙い序盤は快走を続けるものの、その後方吉本、さらに加藤の後方には竹内浩典駆るGREEN TEC & LEON SLS、谷口信輝駆るGSR初音ミクBMWが。6周目を迎えると影山と吉本、加藤の間隔が縮まり、さらに竹内をかわした谷口、さらにGAINER DIXCEL DUNLOP R8を駆る田中哲也と、GT300界の手練たちによるバトルがスタートしていった。
8周目のヘアピン、やや強引にインをついた吉本はついに影山の前へ! さらに加藤も影山をかわしていく。続く谷口も影山をかわそうとするも、ストレートが速い竹内のメルセデスが逆に谷口をかわし、影山に襲いかかっていく。
この争いにさらにSUBARU BRZ R&D SPORTの山野哲也、一度遅れた織戸のマネパ ランボルギーニ GT3も加わり、3番手争いは6台の争いに。3ワイドあり、しかし接触はなしという素晴らしいバトルが展開されることとなった。
一方、先に影山をかわしていた加藤は、少しずつ吉本とのギャップを縮めていくことに。かたや吉本は所属チームであるA speedのラストレース、そして加藤にとっては紫電のラストレース。どちらも勝ちたい思いの中、僅差の戦いを展開していくことになるものの、最後まで吉本は集中を切らさずトップでチェッカー! チーム最後のレースで見事優勝を飾った。
2位は加藤の紫電、3位には谷口がつけていたものの、トラブルによりピットへ。織戸のマネパ ランボルギーニ GT3が3位に入った。4位は竹内と山野が競っていたものの、1コーナーで2台が接触。山野がスピンを喫してしまい、4位は竹内となった。5位は追い上げをみせたapr HASEPRO PRIUS GTの新田守男となっている。