JAF Grand Prix FUJI SPRINT CUPは23日、スーパーGT300クラスの決勝レース1が行われ、S Road NDDP GT-Rの佐々木大樹がポール・トゥ・ウイン。スーパーGTでの初勝利を獲得した。
朝から続く晴天のもとで迎えた300クラスの決勝レース1。シリーズ戦とは異なるスタンディングスタートで始まったレースでは、3番グリッドのNISMO ATHLETE GT-R GT3駆るアレックス・バンコムが好スタートを決めてホールショット。一方、ポールポジションの佐々木はスタートで順位を落とし、2周目に入った段階で7番手まで後退してしまう。
首位のバンコムは、5周目までに後方に対して2秒以上のマージンを築くと、その後も徐々にリードを拡大。2番手にはGAINER DIXCEL SLSのビヨン・ビルドハイムが続き、佐々木も5周目にはDIJON Racing IS GT-Rの千代勝正を捉えて4番手まで順位を戻した。
佐々木はその後もハイペースで周回を重ね、3番手の小林崇志を11周目のストレートでパスし表彰台圏内に。さらに2番手のビルドハイムより平均して1秒速いラップタイムで追い上げ、ドッグファイトの末に佐々木は17周目に2番手まで浮上する。
加えて、佐々木が2番手となった17周目には、8秒以上の差をつけて首位を独走していたバンコムの左リヤタイヤにトラブルが発生。バンコムはスローダウンしたままピットへ向かい、佐々木が首位に躍り出ることに。
その後、ビルドハイムが首位をうかがい攻め立てるも、佐々木は最後まで譲らずトップでチェッカー。トラブルなどで悔しい思いもした今シーズンを、初勝利で締めくくった。ビルドハイムが2位に入り、ARTA HSV-010をドライブする小林がJAF-GT勢最上位となる3位表彰台を獲得している。