JAF-GP FUJI SPRINT CUP 2012
「KeePer Kraft SC430 厳しいレースの中にも来季へ繋がる速さを見せる!」
早いもので2012年も残すところあと45日
ここ数日、気温もグッと下がり本格的な冬の到来を感じさせる11月も半ば、静岡県の富士スピードウェイにて「FUJI SPRINT CUP 2012」が開幕した。
前戦もてぎ戦でSUPER GTシリーズの長かったシーズンを終えたが、GTのレースとしてはこのレースが今年最後のレース。
2010年から始まったFUJI SPRINT CUPは今年で3年目、栄光のJAF Grand Prixの名を冠した本大会は、SUPER GTとFormula NIPPONが一度に開催されるという年に一度のスペシャルレース。
レース方式も通常のSUPER GTシリーズ戦とは異なり、土曜日と日曜日にそれぞれ1レースずつの決勝レースが行われ、またドライバーもそれぞれが1つのレースを担当するという完全なるスプリントレース。
SUPER GTのシリーズ戦とはまたひと味違った楽しみ方の出来るこのレース。1年間の締めくくりともなるレースを良い結果で終え、来シーズンへの弾みにしたい「LEXUS Team KeePer Kraft」はいつもより1日早い木曜日にサーキットへと到着。
まずは金曜日のフリー走行〜予選に向けて準備を始めた。
今回、国本選手は日曜日にFormula NIPPONの決勝レースもあるため、土曜日に国本選手、日曜日にアンドレア選手という順番で決勝を走る「KeePer Kraft SC430」
2つのカテゴリーの予選〜レースを3日間で行なうため、そのスケジュールは非常にタイト、金曜日の午前中に1時間のフリー走行、午後にそれぞれの決勝レースに向けた予選という流れだが・・・予選はそれぞれ20分間。 1時間のフリー走行で2人は基本セットを決め、それぞれのドライバーがそれぞれの決勝レースのグリッドをかけ20分の予選でタイムアタックを行わなければならないというシビアなスケジュール。チームは万全の体制で準備を進めた。
公式練習 11月16日(金)10:00〜11:00
迎えた公式練習。
GTのレースでは久しぶりに気持よく晴れ渡った予選日。通常のGTとは違い1時間の公式練習の後、それぞれのドライバーがそれぞれのグリッドをかけ予選に挑む今回のスケジュール。まずはこの1時間という限られた時間の中で2人のドライバーが納得出来るセットを見つけなければならない訳で・・・・
今回はセッション開始早々に国本がコースイン! 前戦GTもてぎ、残念ながらメカニカルトラブルでリタイアとなった訳だが、その関係で今回は新品のミッションケース。 新品という事で各部のチェックが必要であり、まずはアウト&インでマシンの状況を確認する国本。特に問題は無いと言うことで開始15分程した所からセットアップを開始。リアの足回り、空力関係を調整し、ベストなマシンバランスを探しつつタイムアタックを試みるが・・・GT300のトラフィックもありベストがつながらない。マシンも程々とした残り時間25分で今度はアンドレアへとドライバーチェンジ。代わったアンドレアはマシンバランスを確認し、オールドタイヤで国本のベストタイムを更新するタイムを出し、ニュータイヤを装着。
残り8分、ゆっくりとタイヤに熱を入れ2周、3周とタイムアタックを行うが、やはり300クラスのトラフィックに当たり・・・タイムは総合11番手止まり。
セクターベストを繋げば5〜8番手あたりのタイムとなるので、決して悲観的なタイムでは無いが予選向けさらなるセットアップが必要な公式練習となった。
公式予選
第1レース予選 14:35〜14:55 第2レース予選 15:40〜16:00
迎えた公式予選。
今回は第1レースと第2レースそれぞれのレースに向けそれぞれのドライバーが予選を行なう方式。
まずは第1レース予選、担当する国本がアタックを開始、20分間の予選でニュータイヤ2本のアタックが出来る為、セッション開始早々に国本はコースイン!
1周、2周とタイヤに熱を入れ。3周目・4周目と連続アタック!まずは6〜7番手あたりとまずまずのボジションとしてビットイン。再びニュータイヤを装着し他車とタイミングを合せ2本目のアタックを開始、同様に熱を入れアタックラップへと突入するが微妙にタイムが上がらない。
2Set目に用意したタイ ヤが思ったよりも条件に合わず・・・残念ながら総合12位で順位が確定。
続いてインターバルを挟んで行われた第2レース予選。国本の結果を受け急遽アタック用タイヤを変更したアンドレアは、まずは1Set目で軽くタイムを出し、4〜5番手へとつけると本命の2Set目アタックへと突入。セクターベストを記録しながら総合2位へつけ他車のアタックを待つ展開。
結果アンドレアのタイムを超えるライバルはおらず、見事2位フロントローという結果で予選を終える事となった。 国本のタイヤ選択で残念な予選となったが、マシンの状態はアンドレアが証明しており決勝が楽しみな予選となった。

11月17日(土)
第1レース決勝(22Laps) 国本選手 15:15 スタート
迎えた第1レース決勝。天候は予報通り雨、朝からシトシト降り続いた雨は昼を過ぎる頃には更に雨量を増し、事前に行われたFormula NIPPONの予選やGT300のレースでもコースアウトするマシンが続出する等、コースは非常に難しいコンディション。
今回、レース前にウォームアップ走行の時間も無いために、与えられたチャンスはスタート進行の時間帯で実質3Lapのみ。第1レースのドライバーを務める国本は、ピットレーンを通過するインストレーションラップでマシンの状況を確認、リアなダウンフォースを増す方向へグリッド上でリアウイングの角度を調整。一時はセーフティーカースタートも検討されたが、競技長判断で通常スタートが決定となり、定刻の15時15分、決勝レースがスタート!
Formula NIPPONでスタンディングスタートは慣れているハズだが・・・・国本は若干スタートで出遅れたか?ポジションを後退、1周目のストレートを15位で通過するとタイヤに熱が入るのを待つ状況。
徐々にタイヤに熱も入りタイムが安定して来た6周目、雨の量は更に増え、ス トレートですらアクセルを全開に出来ないというようなコンディションの中、国本はクレバーにマシンをコントロールし徐々に前車をチェイス。
迎えた6周目、前を行く#38、#19がスピンした隙に13位へとポジションアップした国本は、各所でコースを飛出すマシンも現れるコンディションの中、果敢にマシンをコントロールしてコース上をキープ! #36がレース続行不可能との判断で自主的にピットインした事により12位と順位を上げた国本は安定したタイムで走行を続けるが迎えた8周目、更に雨量が多くなりついにセーフティーカーの導入が決定!
その後コース確認を行いつつセーフティーカーランが続くが・・・迎えた11周目に赤旗中断が決定。結果この赤旗中断をもってレース成立&終了という消化不良なレースとなった。

11月18日(日)
第2レース決勝(22Laps) アンドレア選手 15:30 スタート
 迎えた第2レース決勝。
前日の第1レースとは打ってかわり富士スピードウェイは朝から快晴。
今年最後のBIGレースに相応しい、正にレース日和のもと定刻の15時30分満員のグランドスタンドを前に決勝レースがスタート! 日本でのレース過去最高位となる2位からのスタートとなったアンドレアは久しぶりのスタンディングスタートを無事に決め、1コーナーへと向かうが、後方からロケットスタートを決めた#38と#12に先行を許し、ポジションは4番手。
続くヘアピンの進入では後方から来た#1に接触され、なんと左リアのアンダーカウルを破損してしまうがアンドレアは落ちついて走行を続ける。
迎えた5周目前を行く#12にジャンプスタートのドライブスルーペナルティが課せられ3位へと浮上!ここから続いて前車をチェイスする展開になるかと期待するが・・・8周目を超えた位からペースが上がらない。
迎えた9周目、後方からハイペースで迫って来た#100に先行を許し再び4位となるとアンドレアから・・・・「左フロントタイヤに異常を感じペースが上げられない」と無線が入る。やはり左リアを破損した空力的な影響なのか・・・? 今回はスプリントレースであり、ピットインを行えばその時点で権利は無くなる為、チームはステイと判断。 アンドレアにはそのまま走行を続けるよう指示を与えタイムを見守る展開に・・・確かにアンドレアが言うように左フロントに負担が大きい第2セクターで大幅にタイムを落としており、続く10周目5位、11周目6位、14周目8位、15周目10位と辛い状況が想像がつく程のペースダウン!それでもアンドレアはクレバーに走行を続け、19周目には前を行く#8にプレッシャーを掛け順位回復の期待も高まるが・・・・
追い上げもここまで、22周目トップがチェッカー受け「KeePer KraftSC430」は10位でフィニッシュを迎える事となった。なんとも1周目のアクシデントが悔やまれるが、予選からのマシンの速さは証明できたと思われ、収穫の多いレースとなった。

チーム監督 飯田 章(代理 橋本)
今年最後のレースで集大成をお見せするつもりでしたが・・・・ レースは本当に難しいですね、第1レースは今年のGTシリーズを象徴する雨の翻弄という結果で12位。続く第2レースは予選2番手と期待できるポジションからのスタートでしたが、不運なアクシデントに会い残念ながら順位を落とし10位でした。鈴鹿以外では皆様に良いお知らせがあまり出来ませんでしたが、今年も一年間ご声援を頂きありがとうございました。
国本 雄資
今回は予選でタイヤの選択をミスしてしまって12位からのレースでした。決勝は激しい雨のレースとなってしまい・・真っ直ぐ走るのも難しい程の危険なコンディションで、途中赤旗中断から中止、12位という結果になってしまいました。1年間通して色々な事を吸収出来、なかなか結果を出せなかったのは悔しいですが・・・オフにしっかり走りこんで来シーズンは結果を出す年にしたいと思います。一年間ご声援本当にありがとうございました。
Andrea Caldarelli (アンドレア・カルダレッリ)
僕の日本でのキャリア最上位となる2位からスタートでしたが、決勝は厳しい結果となってしまいました。1周目に他車にタッチされた事でリア部分を破損してしまい、マシンはバランスが変わってしまったようです。これにより8周を過ぎる頃からタイヤのグリップに悩まされ大きく順位を下げてしまいました。今シーズンは良い時も悪い時もありましたが、全体的にはとても成長する事が出来たと思っています。トヨタ、TRD、スポンサー、チームの皆さんに心より感謝申し上げます。
