2012 SUPER GT Rd.8 MOTEGI GT 250KM RACE
「KeePer Kraft SC430 苦しい予選から無念のリタイア」
長かった2012シーズンのSUPER GTもついに最終戦。さすがに10月も下旬となった事もあり、めっきりと秋らしい気候となって来たが、その季節とはうらはら、今年最後となる熱い戦いは栃木県は茂木町のツインリンクもてぎを舞台に開催された。
残念ながらシリーズタイトルは、前戦のオートポリス戦にて#1 GT-Rの連覇という形で決まってしまったが、ここもてぎでの最終戦でシリーズランキングをどこまで上げられるか? 今年はルーキードライバーコンビという事もあり、「KeePer Kraft SC430」はシーズン前半かなり苦しんだが、鈴鹿1000kmレースで2位表彰台を獲得してからはドライバーもチームも好調を維持。今年最後のレースでこの1年の成長を証明する為にも、なんとしても上位でゴールを迎え有終の美でシーズンを終えたいところ。
季節が違うとは言え、ここもてぎで行われた事前のテストではトップタイムも記録しており、俄然期待が高まる今回だが・・・・・ 今回も?・・・・もはやGTでは恒例とも言えるが決勝日は雨が予報されており、荒れる決勝をなるべく有利に進める為に予選上位を目指しチームは万全の体制でサーキットへと入った。
サーキットへと到着した金曜日は9月上旬かと思われる程の暖かさ・・・・このままの週末であれば好調であったテストは条件に近いコンディション。本当に日曜は雨が振るのか? 土曜の予選はどんな天候になるのか? またしても天候に翻弄されそうな最終戦となった。

公式練習
10月27日(土) 9:30〜11:30
迎えた公式練習。
予報通り、予選日の朝はスッキリと晴れ渡り、走行を始める頃にはコースに日差しも差し込んで絶好のレースコンディション。決勝は雨。という予報も変わらないものの・・・まずは予選で少しでも前へ付けたい所。
テストで好感触を得ているアンドレアは自信を持ってコースイン。ところが・・・テストを行った9月とはさすがに路面の状況が違う様で、テスト時と同様のセットで走りだしたアンドレアからは「テストの時とフィーリングと違う」との無線が・・・・
何度かピット・イン&アウトを繰り返し走行を続け、国本へとドライバー交代。代わった国本からも同様に違和感があるとのコメントが入り、「KeePer Kraft SC430」は足回りを中心にセット変更。
その後再びアンドレアへと変わりピット・イン&アウトを繰り返しつつ更に微妙に前後の足回りを中心にセット変更を行い、もう一度国本にドライバーを交代。代わった国本はユーズドタイヤに燃料を入れロングランを行い、決勝想定のセットアップを担当。やはり1ヶ月の気候変化は大きく、状況の変化に翻弄される公式練習となった。
公式予選
14:15〜
迎えた公式予選。
今回も前戦同様ノックアウト方式。Q1を担当するのはアンドレア。公式練習でテスト時とのフィーリング違いを両ドライバーが唱え、セッティングに変更を加えられた「KeePer Kraft
SC430」はニュータイヤを装着しピットでスタート待機。
セッション開始となっても各車ピットアウトするタイミングを図り、探り合いの状況となる中、残り時間8分程となった所でアンドレアはコースイン。
じっくりとタイヤに熱を入れアタックラップへと突入、まずはこの時点で4番手程のタイムを出し引き続きアタックラップを継続。
各車微妙に刻みながらタイムをあげる中、アンドレアもセクタータイムを削ってくるが思うようにタイムは上がらない。やはり公式練習で感じた違和感が残っているのか・・・・・
他車がタイムを上げる中、アンドレアのタイムは変わらず、セッションが終わってみるとまさかの12位、Q1敗退という残念な結果となった。
タイム的には9月のテストの際のベストタイムは超えているが・・・ 季節が涼しくなってエンジンが回る分などもある為、ある意味正常進化分であり、それ以上にタイムを上げてきた他車に負けてしまう結果となった。
自信を持って挑んだ今回のレースだっただけにショックは大きいが・・・・気持ちを切り替え決勝に向け体制を立て直す「KeePer Kraft SC430」となった。
フリー走行
10月28日(日) 9:15〜10:00
決勝日、やはり・・・・・予報された通りフリー走行に合わせるかのようにポツリポツリと雨が・・・・セッション開始時には一時的に上がりスリックタイヤでのコースインとなるがいつ降りだしても不思議では無い中、アンドレアが決勝想定で昨晩加えた変更のチェックを行いつつドライのタイヤを確認。途中国本がニュータイヤの皮むきを行い再びドライバーはアンドレア。その後サーキットサファリが始まる頃にはWET宣言となり、ここからウェットタイヤの皮むきを国本が担当。
慌ただしく何セットものタイヤの皮むきを行いフリー走行を終了した。
決勝レース(53Laps) 14:00 スタート
事前テストの自信と共にサーキット入りした金曜日からは想像も付かない12位というポジションからのスタートとなった今回。
せめて・・・・決勝はドライで! という願いも虚しく予報通り路面はウェット。昨年から続くGTの決勝雨パターンは衰えを知らず、ついに最終戦まで天気に翻弄される週末となった。
土曜のフリー走行から予選と「KeePer Kraft SC430」を悩ませたトラブルは朝のフリー走行までに若干解消されたものの・・・・決勝レースはウェット。ウェットのセットに関してはサファリ中の皮むきで走行した程度でどこまで決勝に合わせる事が出来るか? ドライバーもエンジニアも腕を試される事となった決勝レースは定刻通り14時にスタート!
12番グリッドから今回もスタートを務めるのはアンドレア。スタート前に路面が完全にウェットになった事から今回も前戦のオートポリスに続いてセーフティーカーによるスタートが採用。

 定刻の14時、隊列を整えタイヤを温めながらSC先頭でレースはスタート。
アンドレアも落ち着いて隊列に続き、SCは2周を回った所でピットイン! レースは正式にスタートとなるが各車慎重に1コーナーをクリア、アンドレアもまずはスタート順位同様に3周目にピット前を12位で通過。
続く4周目、前を行く#6がコースアウトした事により11位へと順位を上げるが、続く5周目、路面のコンディションぴったりとタイヤが合っている#32が後ろから猛迫し再び12位、厳しいコンディションは続くがアンドレアは集中し、9周目には自己ベストを更新する力強い走りで前車をチェイス!
その後も好タイムで走行するアンドレアのペースは安定し、前車との間隔も徐々に縮まり更なるポジションアップを狙う展開となるが、迎えた20周目、アンドレアは直前を走る10位集団がダウンヒルコーナーでGT300クラスも巻き込む多重クラッシュ! 幸いアンドレアは間一髪でこの被害を免れ、この影響もあり9位へと大きく順位を上げる。そして続く22周目は#100のピットイン、続く23周目には#18のピットイン等もあり、ついには7位までポジションアップ! 無線ではまだタイヤのコンディションも大丈夫との事で、他車のルーティンストップの状況を見つつ少し引っ張る作戦を選択。
アンドレアにはKeep Goingの指示が出されるが、迎えた25周目、バックストレートを立ち上がったアンドレアから「No Power!!」の緊急無線が・・・・
その瞬間、モニターにはスローダウンする「KeePer Kraft SC430」が写し出され万事休す。アンドレアはなんとかピットまでマシンを運ぶがそのままレースを続けられる状況ではなく25周で正式リタイアとなった。
その後、トラブルの原因は駆動系のトラブルと判明したが・・・シーズン最後のレースをマシントラブルで終えるという非常に残念な結果となった。
チーム監督 飯田 章 (代行 橋本祥之)
全く良い所のないレースウィークでした。事前のテストで良い感触を持っていたので、もっと上位でレースが出来るつもりでした。ところが・・土曜日の走り出しからマシンが思うように動かず・・・その悪い流れのまま予選→決勝リタイアという結果になってしまいました。シーズンとしては終わってしまいましたが、JAF-GPまでに立て直し良い1年の締めくくりをしたいと思います。本日は大変申し訳ございませんでした。
国本 雄資
今回はリタイアという非常に残念な結果で終わってしまいました。土曜日からマシンの状態が良くなく、色々と試してみたのですが思うような状態にならず予選〜決勝と悪い流れのまま終わってしまいました。これでシーズンは終わってしまいましたが、今年一年学んだ事をフルに発揮してJAF-GPで優勝目指して頑張ります。一年間ご声援ありがとうございました。
Andrea Caldarelli (アンドレア・カルダレッリ)
今日は雨のレースで序盤は落ち着いてペースを守るように走りました。雨でのバランスは思った程悪くなく、上位進出を目指しプッシュする事が出来ましたが、残念ながら25周目でマシンが壊れてしまいました。今回は事前テストで調子が良く、表彰台も狙えると思っていたのですが、練習〜予選〜決勝とうまくまとめる事が出来ませんでした。今年学んだ事をベースにJAF-GPも来年も常にプッシュして行きたいと思います。
