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国内レース他ニュース

投稿日: 2011.05.31 00:00
更新日: 2018.02.16 02:42

KYOSHOアリスモータース、開幕戦で確実な手応え


KYOSHOアリスモータース

スーパー耐久シリーズ2011 第1戦
「SUGO スーパー耐久3時間レース」

開催日:2011年5月28日・29日
コース:スポーツランドSUGO
天候:(予選・決勝)雨・濃霧
路面コンディション:(予選)WET (決勝)WET
チーム:KYOSHOアリスモータース ランサーX
ドライバー:田ヶ原章蔵 / 白坂卓也

 ツインリンクもてぎで4月10日に幕を開けるはずだったスーパー耐久シリーズですが、東日本大震災の影響により、スポーツランドSUGO を舞台に、シリーズはスタートを切ることになりました。

 開幕戦は生憎の雨、霧となり車には非常にヘビーなレースを予感させました。29日に予選/決勝レースが開催されるワンデイイベントとなった今回のレース。SUGOは雨が降ると多くの路面箇所に川が出現し、ウェット走行の際には他のサーキットに比べますますの危険が伴います。車自体に厳しい悪条件の中、車両にトラブルを抱えての参戦となりました。開幕戦スタートより厳しい状況が予想され、メカニックの的確な判断・ドライバーのインフォメーション能力が問われるレース攻略が予想されました。

■ 練習走行 5月28日
 シリーズ参戦を表明した我々KYOSHOアリスモータースは悪天候と相成り観客が少ない中ではありましたが、多くのFANの方やスポンサー様に見守られ出走致しました。ところが練習走行2本目にして痛恨のエンジンブロー。

 原因はEVO XでのS耐車両初のAYC&ACD用CPUを進化させる試みを行いましたが、攻めた結果故のブローというのが濃厚なようです。しかしながら予選・決勝を残して引きさがる訳にもいきません。メカニックによるスペアエンジンへの載せ替えを決行致しました。

■ 公式予選 5月29日
 ST-2クラスは出走台数8台が犇めく4WDのつわもの揃いのクラスです。徹夜によるエンジン載せ替えに成功し、ノーマルエンジンではありながら快調なエンジン音を轟かせたEVOX。9:20 路面コンディションウェット。Aドライバー田ヶ原選手より公式予選走行開始。予選通過基準タイム2'10.032に対して1'47.853にて無難に通過。10:05 Bドライバー白坂選手出走。終了間際にコース上にオイルが捲かれた事により涙を飲むも予選通過基準タイム2'11.160に対し1'48.240 と好タイムで難なく予選を通過。

 路面温度は低く、またタイヤも決勝へ温存という事もあり、決して楽な作戦ではないものの、無事予選を通過しました。よって走行台数31台中総合順位17位。決勝出走台数31台中17番グリッドからの出走となりました。

■ 決勝 スタート13:39
 強豪揃いのST-2クラスで、前日に痛手を負ったマシンはそう簡単に高順位を得る事は期待出来ません。天候にも不安を感じながらのスタートとなりました。しかしながら、前日より一抹の望みをかけて決死の作業を試みたメカニックを含め、ドライバーはチーム一丸となって挑む事を選択致しました。

 志しは高く『全力』の2文字が相応しいスタートです。レインタイヤを装着してのスタートは白坂選手より。恐れていたエンジンのトラブルは起こらずとも、未セッティングのスペアエンジンで思うようにタイムは伸びず苦戦を強いられます。グリッドより3つポディションを落とすものの慎重に周回を重ねます。PITではタイヤ交換に関する協議がなされましたがタイヤ無交換にて田ヶ原選手にドライバーチェンジ。コースインした直後、無線にて「現状スリックでもイケる」との事だったが、雨の予報が強く出ていた為、ウェットにて走行を続ける。使い続けたタイヤには大雨をクリアする余力は期待できないが、我慢のドライビングが続くもそこはベテランのスキルにてまとめ上げる。無線の不良にも苦しめられたが按ずるに至らず。その間、車両と天候の状況等を総合的に判断し、改めて白坂選手にステアリングが譲られる。

 タイヤ交換にて残りのすべての周回が白坂選手の手に委ねられました。メカニックの懸命なメンテナンスと白坂選手のアグレッシブさ。田ヶ原選手のベテランとしてのドライビングが相成って81LAPにて完走を遂げました。総合24位・クラス6位と前シーズン同様6位での完走となりました。

■ レース後コメント
◆星名代表
いょいょシーズンが開幕しました。今回は新投入したCPUのセッティングに苦戦して、土曜日はなかなか周回数を重ねることができずエンジンブローも経験しました。決勝は無理をせず安全マージンを確保したセッティングでしたので、なかなか本来の速さを発揮することができませんでした。ただ、今年の"KYOSHO アリスモータース EVO X"が速くなる予感が、確信に変わったレースだったことは確かです。また、白坂選手も開発ドライバーを託されてメキメキと頭角を表してきたと共に、レースクイーンもイベントでは早速ファンの方々と盛り上がっていました。これからを見ていると今シーズンの"KYOSHO アリスモータース EVO X"が楽しみで仕方がありません。どうぞ今シーズンも"KYOSHO アリスモータース EVO X"の応援を宜しくお願い致します。

◆田ヶ原章蔵選手
今回は秘密兵器を搭載しての初陣だったのですが秘密のまま終わってしまいました。ですがファンの方々、スポンサー各位様、スタッフさん、メカニックさんの一体感のあるチームとして参加出来たことを誇りに思うレース内容だったと思います。まだまだですが、今年結果出せるように頑張りますので応援宜しくお願い申し上げます。

◆白坂卓也選手
長かったオフシーズンを終え、今季もいよいよ開幕となりました。大変な状況の中、今季もスタートを切れる事にチームを始め、今季も支援してくださるスポンサーの皆様へ感謝したいです。今季はマシンのスピードアップ、順位アップを年間のテーマとしています。その為に取り入れた新たなコンピューターのセットアップにとても悩まさせていますが、その中で、まず初戦を完走で終えれた事には、次のレースへ繋がる大きな意味があったと思います。1 戦、1戦チームも自分も成長して行けるように頑張るので今季も一年間応援宜しくお願いします!


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