更新日: 2018.02.17 11:19
LMcorsa RC F GT3、マシン改善を進めるも予選26位
2015 SUPER GT
LM-corsa・OTG Race Report
第7 戦 オートポリス
◆10月31日(土) 予選 天候:晴れ|コース状況:ドライ
#60 SYNTIUM LMcorsa RC F GT3/飯田章 吉本大樹/26位/1分47秒433
開幕戦の岡山から最終戦のもてぎまで、全8戦が組まれている2015年のAUTOBACS SUPER GT シリーズ。残すは2戦のみとなり、いよいよセミファイナルともいうべき第7戦、オートポリス・ラウンドを迎えることになった。昨年は6月に行われていたが、例年なら最終戦の直前に行われ、タイトル争いを大きく左右する1戦となっていた。今年はその10月開催に戻されたが、11月の声を聞こうかという晩秋となり、気温や路面温度が大きく低下していることが、マシンのパフォーマンスにどう影響するのか気になるところだった。
参戦2年目となったLM-corsaチームは、昨年に引き続いて飯田章/吉本大樹のドライバーコンビを起用する一方で、マシンをBMW Z4 からLEXUS RC F GT3 にー新している。新たにマシンを開発するには『生みの苦しみ』がついて回ったが、チームは一丸となって“改善”を続けてきた。それでも、完成されたマシンにたいして苦戦を強いられるのは仕方ないところ。今回はレギュレーションの関係からウェイトハンディが半減している…6戦までは獲得ポイント×2kgだったものが、今回は×1kgとなっている…から、反対にパフォーマンスが引き上げられた格好で、“改善"が進んでいるにもかかわらず、結果的には我がチームで発展途上のRC F GT3とのタイム差は大きく拡がることになった。
土曜の朝一番で行われた公式練習では、先ずは飯田がステアリングを握り、セッション終盤に吉本に交替する作戦だった。そのセッションで18周を走った飯田は1分47秒台、終盤に乗った吉本もあっさりと49秒フラットをマークしている。午後の公式予選では飯田がQ1を担当。午前中の自己ベストを更新したものの、Q1突破には大きなタイム差があり、ここで公式予選を終えることになった。
それでもマシンが“改善”され、少しずつでも速さや強さを蓄積しているのは事実。それを一層進めるためにも、決勝レースを走りきってデータを蓄積することは不可欠だ。明日の決勝では2時間/300km先のチェッカーフラッグだけでなく、次回のシリーズ最終戦、そして来シーズンまで見据えた長い戦いを展開することになるチームに大きなご声援をお願いします。
ドライバー/飯田章 Q1:1分47秒433/26位
「これも産みの苦しみ、ですかね。考えられる手はもう総て打ってきて、これ以上何をすればいいのか? というくらいチームは一生懸命にクルマを進化させてくれました。でも、結果に繋がらない。これが(現在の)実力だ、と言われてしまえばそれまでなんですが、でも何とかしたい、何とかするんだ、という熱い気持ちでチームは頑張っています。明日の決勝でも、何とかーつでも前でゴールしたい。そんな気持ちで頑張ります」
監督/小林敬一
「厳しいですね(苦笑)。自分たちで目標としてきたクルマの“カイゼン”は着実に進んできました。でも、ここにきてライバルが、ウェイトハンディが半分になる(=今回はウェイトハンディが獲得ポイント×2kgから×1kgになった)ことで、タイム差はむしろ拡がってしまいました。でも何とか頑張って、決勝レースではーつでも前のポジションでチェッカーを受けるよう、チーム一丸となって戦います。いつものように最後まで応援してください」