PACIFIC RACING TEAM「NAC攻殻機動隊ARISE DR ポルシェ」
19位完走ながら、全戦完走を継続

【レースレポート】
2013 AUTOBACS SUPER GT 第7戦 SUPER GT in KYUSHU 300km
#9 NAC攻殻機動隊ARISE DRポルシェ レースレポート

10月5日[土]予選中止
10月6日[日]予選 / 曇 / コース:ウェット&ドライ
10月6日[日]決勝 / 曇 / コース:ドライ

 日本で最も人気を集めるレースシリーズ、SUPER GTの第7戦が10月5~6日に大分県のオートポリスで300kmレースとして開催され、PACIFIC RACINGの#9「NAC攻殻機動隊ARISE DR ポルシェ」(密山祥吾/横幕ゆぅ)は、予選22位からスタートし19位でフィニッシュ。厳しいレースではあったが全戦完走の記録は継続することができた。

 オートポリスは阿蘇外輪山に位置し、世界選手権も開催されたことのある国際コース。アップダウンに富みチャレンジングなコーナーもあり、ドライバーには評価の高いコースだが、タイヤには厳しく毎年さまざまなドラマが生まれるサーキット。また山の中腹にあるので、霧が出やすくスケジュールが天候に左右されることが多い。この大会ではこれまでのハンディウェイトが半分となるため、各車の性能は接近。これまで軽量なマシンで戦って来たPACIFIC RACING TEAMには厳しい戦いになることが予想された。

 5日は接近していた台風23号の影響により、朝から冷たい雨。公式練習は開始13分でクラッシュした車両を排除するために中断。再開後もすぐに悪天候のため中断となりそのまま終了となった。その後も天候が回復の兆しを見せないため、予選は6日朝に順延されることとなった。

 6日朝は曇天。雨は上がっているがコースにはところどころ濡れた部分がありハーフウェットコンディション。また場所によっては霧雨も降り難しいコースコンディションとなった。この予選は25分間行われ、2名のドライバーのどちらかが出走すれば良いとされた。9時、密山がステアリングを握ってコースへ。しかしなかなか思うようにタイムアップせず、スピンを喫する場面もあり、同じ2012年モデルの#0ポルシェ911よりも速い、1分51秒310をマークしたものの22位にとどまった。「ブレーキを踏むとリヤが出るのでコーナリングの姿勢が作れず出口までフラフラとした状態だったのですが、0号車には負けたくなくて気合いを入れてアタックしました」と密山。予選後に車両をチェックしてみるとリヤハブにトラブルが発生しており、万全な状態ではなかったことが判明した。メカニックたちは決勝までのインターバルで車両を修復。22位からどこまで追い上げなるか、期待がかかった。

 決勝レースのフォーメーションは14時にスタート。今回は横幕がスタートを担当する。というのもスタート時に装着するタイヤは密山が予選アタックに使用したもので、既に摩耗も進みあまり長い距離は走行できない。そこで横幕に短いスティントを任せ中盤から密山が追い上げるという作戦を採用したのだった。しかしスタート直後から横幕はコースに転がるタイヤかすを拾い、振動が出て満足に走れない状況。トップグループが1分50~53秒台で周回する中、2分5~10秒台のラップタイムではピットスタートの車両にも追いつかれ、残念ながら10周程度で同じGT300クラスの周回遅れになってしまった。それでも横幕は1分55秒719のベストタイムをマークし、22周でピットイン。密山にステアリングを委ねた。

23位で交代した密山は、残りの40周ほどを担当するため最初からタイヤを労る走りを続けた。特にタイヤの摩耗が激しいオートポリスだけに慎重に周回を重ねて行った。中盤以降リタイアやトラブルに見舞われる車両が出て来る中、密山はステディに走り続けた。終盤には1分52~53秒のタイムを連発して19位まで順位を上げてゴールした。これで7戦連続で完走を記録。次は最終戦となるが、今年培ったノウハウを凝縮し2013年シリーズのフィナーレを飾るような結果を目指す。

以下、チームコメント
神野元樹監督
「天候が悪く1デイ開催となり忙しい一日になりました。まだまだ学んでいかないといけない部分も多々ありますが、しっかり連続完走の記録は更新できました。ファンの皆さんにも喜んでいただけるような結果報告をしたいと思っていますので、最終戦も応援をよろしくお願いいたします」

水谷晃エントラント代表
「タイムスケジュールが変更されながらもチームは何とか対応できたと思います。しかし予選で右リヤハブのトラブルが出たのが効きましたね。ウェット路面での密山の走りも悪くなかったし、予選がまともに走れていたら12~13番手あたりの順位まではいけたかもしれません。次のもてぎはポルシェの得意とするストップ&ゴーサーキット。いいクルマを作ってどこまでいけるか、応援してください」

小藤純一チーフエンジニア
「ご覧のとおりの結果で申し訳ありません。セッティングもタイヤもピット作業も悪くなかったのですが、中盤以降タイヤを温存させるなど守りのレースをしてしまったのかなと反省しています」

密山祥吾
「ここはタイヤに厳しいコースなので半分ぐらいまで温存しました。後半少しプッシュしたら1分52秒台が出たのでなおさら悔しいですね。チーム自体はまとまってきたとは思いますが、もっともっと全体的な底上げをしていかないといけないと思います。最終戦は少しでもいいポジションに行けるよう頑張ります」

横幕ゆぅ
「最後尾に近いスタートだったので、前が見える位置で何とか付いて行ったのですが、GT500車両が絡むようになったころからタイヤかすを拾ってしまい、コーナーではアンダーステア、ストレートではバイブレーションを出て満足に走ることができませんでした。最終戦は今年一年間の集大成にしたいと思っていますので、全力で上を目指します」

ニコニコ生放送詳細
「SUPER GT 第7戦オートポリスを振り返る~原宿ニコニコ本社で公開生放送~」
放送日時 2013/10/16(水) 18:30~19:30
出演 エントラント代表:水谷晃
ドライバー:密山祥吾
司会・進行:広報ナルセ&広報MOCO
天の声:広報はるか
チャンネルURL http://ch.nicovideo.jp/PACIFIC-KOKAKU-A
番組URL http://live.nicovideo.jp/watch/lv154704416

番組内容 < SUPER GT参戦|NO.9 NAC攻殻機動隊ARISE DRポルシェ >
PACIFIC RACING TEAMによる、原宿ニコニコ本社で公開生放送第12弾!

 視聴者様からの質問コーナーとともに《 第7戦オートポリス 》の解説や、
最終戦について水谷代表&密山祥吾選手に語って頂きましょう!前回放送で
好評だった「水谷代表のぶっちゃけトーク」は今回も聞けるのかっ!! 乞うご期待です♪

 また当番組では、視聴者からの質問メッセージを受付けています! 今回は、"第7戦オートポリス"についての質問や、AsLMS富士、最終戦についての質問などを大募集(・∀・)プライベートな質問などでもOKですよ。皆様からの質問メッセージをお待ちしています。
http://pacific-kokaku-a.com/channel.php

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