27日、全日本選手権スーパーフォーミュラに参戦するNAKAJIMA RACINGは都内で2014年の参戦体制発表会を行い、今季ステアリングを握る中嶋大祐、小暮卓史のふたりのドライバーとともに、ニューマシンSF14・ホンダのカラーリングを公開した。
スーパーフォーミュラに長年参戦、トップチームのひとつでもあるNAKAJIMA RACINGは、昨年まで使用されていたSF13(FN09)シャシーに苦戦し、ここ数戦はなかなか思うような結果が残せていなかった。しかし、ダラーラ製のSF14にシャシーが変更される今季は、チームにとっても捲土重来を期するチャンスの年。おなじみのホワイトとブルーに彩られた2台のSF14を前に、中嶋悟監督は意気込みを語った。
「今年はドライバーは変更がありませんが、中身は変わっているだろうなと。去年もいい場所を走ることができているので、車両がしっかり走ることができれば、また表彰台の常連に戻れると思うし、戻って欲しいと思っています」
今季もチームは、31号車のドライバーとして大祐を、32号車のドライバーとして小暮を起用した。昨シーズンは終盤に速さをみせ、第7戦鈴鹿では自身初の表彰台を獲得した大祐は、「昨年は特に後半戦いい調子で走る事ができて、表彰台に立つこともできました。クルマが新しくなる今シーズンもきっといい戦いができると思っています」と新シーズンに期待を寄せた。
「開幕までにしっかりクルマを作って、開幕戦から優勝を狙いたいです」
また、そのスピードが魅力の小暮は「今年は個人的にはまず1勝。そして、最近はポールポジションが獲れていないのでなんとしてもポールをと思っています」と意欲をみせる。
「結果的にしっかりシーズンを戦えたらいいと思っています。中嶋大祐選手も速くなっていて、お互いに刺激し合ってチームを強くしつつ、チャンピオン争いをリードしていけたらと思います」
NAKAJIMA RACINGは昨年まで使用されていたSF13(FN09)シャシーの初年度は、その車両の特性をいち早く掴み圧倒的な強さをみせつけた。「いち早くこのクルマの性能を見つけ出して、他のチームよりも先に出たいと思っている」と中嶋監督はその再現を狙う。
チームはこの日、盛大な発表会を終えた後、急いで車両をパッキング。週末に鈴鹿サーキットで行われるモータースポーツファン感謝デーでのSF14の初走行に臨むことになる。
