NASCAR SPRINT CUP SERIES
第6戦 Goody's Fast Relief 500
開催日:4月1日
マーティン・トゥルークス・Jr.が5位フィニッシュ
4月1日(日)、米国東部バージニア州マーティンズビルのマーティンズビル・スピードウェイでNASCARスプリント・カップ・シリーズ第6戦「Goody's Fast Relief 500」が開催された。
NASCARが開催されるコースでは最短の1周0.526マイル(約850m)しかないマーティンズビルは、60年以上の歴史を持つコース。その形状からペーパークリップの愛称で呼ばれ、コーナーではフルブレーキングを強いられる難コースである。
3月31日(土)午前11時40分より予選が行われ、デニー・ハムリンが3番手、クリント・ボウヤーが4番手で2列目に並んだ。ブライアン・ヴィッカーズが6番手、カイル・ブッシュが8番手、ジョーイ・ロガーノが10番手と好位置に付け、12台の“トヨタ カムリ"が決勝に進んだ。
4月1日(日)午後1時16分、0.526マイルショートオーバルを500周(263マイル:約420km)して競われる決勝レースがスタート。
序盤からボウヤーとハムリンがトップ5圏内で上位争いを展開。Ky.ブッシュはトップ10圏内にはつけていたものの、ハンドリングに苦しみ、80周目過ぎから徐々に後退。イエローコーションが出ないために調整が行えず、苦戦を強いられたKy.ブッシュは、97周目に右リアタイヤのバーストに見舞われ、壁にクラッシュ。この日初のイエローコーションが出され、Ky.ブッシュはガレージでの長時間の修復を余儀なくされてしまった。
このイエローコーション下の好ピット作業でハムリンは2位へとポジションアップ。ボウヤーは5位キープで再スタート。その後もイエローコーションの出ない展開となり、220周目過ぎからグリーン下でのピット作業となった。ここで“トヨタ カムリ"の高燃費を活かしピットを遅らせたハムリンとボウヤーは共にリードラップを獲得。
その後もボウヤーとハムリンはトップ5圏内をキープ。361周目、トラヴィス・クヴァピルがスピンしこの日5度目のイエローコーションが出されると、ハムリンは再び好ピットに助けられ、首位に浮上。20周あまりにわたって首位を走行した。
この日圧倒的な速さを見せたシボレーの2台に先行を許したものの、ハムリンとボウヤーはその後ろで、トップ10圏内での走行を続けた。
レースは残り4周となったところで、コース上に停まってしまった車両のためにイエローコーション。延長されてグリーン・ホワイト・チェッカーとなった。このイエローコーションで、上位2台のシボレーのみがコースに残り、他の車両はピットへ。このピットをトップで終えたボウヤーが3番手での再スタートとなった。
503周目の再スタートで、ボウヤーは交換したタイヤの利を活かし、前を行く2台をパスしようとコーナーでインに進入。一歩も引かない上位2台と、狭いコーナーで3ワイド状態となった3台は接触。ボウヤーはスピンを喫し、順位を落とすこととなってしまった。
予定よりも15周もの延長となり、2度目のグリーン・ホワイト・チェッカー。この日は常に10位前後を走行し、最後の多重クラッシュで順位を上げたマーティン・トゥルークス・Jr.が5位で再スタート。そのままの順位を守り、“トヨタ カムリ"勢最上位の5位でフィニッシュ。ハムリンが6位、ボウヤーは10位に終わった。
今大会の結果、ドライバーズランキングでは、トゥルークス・Jr.が首位と12ポイント差の3位タイにつけており、ハムリンもそこから4点差の7位となっている。
次戦第7戦は4月14日(土)、米国南部テキサス州フォートワースのテキサス・モーター・スピードウェイで行われる。
ドライバー マーティン・トゥルークス・Jr.:
「悪くない結果だ。混戦の中で若干順位を落としたこともあったが、レースの大半をトップ10圏内で走ることができた。我々の“トヨタ カムリ"はショートランで速く、ロングランでは苦しい戦いとなったが、ずっと調整を続け、クルーチーフとピットクルーが素晴らしい仕事をしてくれた。ここは私にとってはあまり相性の良くないコースなのだが、5位フィニッシュを果たせたことは喜びたい」