フェラーリ会長ルカ・ディ・モンテゼモロは、フェルナンド・アロンソが契約を打ち切って他チームに移籍するという心配はしてないと語った。
今年アロンソはパフォーマンスが向上しないマシンへの不満を表したためにディ・モンテゼモロから公然と叱責され、両者の関係が悪化しているとうわさされた。
アロンソのマネージャーがレッドブルのボスと会合を持ったと報じられ、マクラーレンがアロンソを獲得したい意向であることを公言するなど、アロンソが現在の契約期間2016年末までフェラーリにとどまらないかもしれないとの推測が生じている。
フェラーリは来年、フェリペ・マッサの代わりにキミ・ライコネンを起用することを決めた。
しかしディ・モンテゼモロは先週、アロンソとの関係は良好であり、彼が契約期間中にフェラーリを離脱する心配はしていないと語った。
「(アロンソの将来についての推測は)メディアにとっては格好のネタだし、時には一般の人々もこれを楽しんでいることだろう」とディ・モンテゼモロ。
「私はフェルナンドに非常に満足している。彼は2016年末まで我々と契約を結んでいる」
「私の唯一の懸念は彼のためにもっといいマシンを用意できるかどうかだ」
「私はたくさんの問題を抱えている。だがナンバーワンドライバーに関しては全く問題ない。(その後の契約については)今後2年のうちに話し合うことになるだろう」
ディ・モンテゼモロは、アロンソがフェラーリのマシンが向上しないことに苛立ちを感じたことは理解できると述べた上で、難しい時期でもチームと一体になって努力しなければならないと語った。
「(アロンソの苛立ちは)理解しているし、私も同じ気持ちだ。フェルナンドに私はこう言った。今年彼が(ドライバーズランキング)2位になったのはマシンのおかげではなく彼自身の能力のおかげであるとね」
「だが一方で私は、難しい時期であっても、外面的にも内面的にもチームにぴったり寄り添うことをドライバーに求めている」
「シーズン中盤、彼に対してそういった努力を求めた。だが私は彼がチームにいることを非常に喜んでいる」