プレスインフォメーション\t2011年5月21日
岡山大会ダブルヘッダーの初戦を鮮やかな勝利で飾ったのは#14 安岡秀徒
ポルシェ カレラカップ ジャパン 2011 第1戦 (岡山) 決勝
岡山. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区 代表取締役社長:黒坂 登志明)とポルシェ カレラ カップ ジャパン (PCCJ) 委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2011年シリーズ 第1戦 決勝レースを、2011年5月21日(土) 岡山国際サーキット(岡山県)にて開催いたしました。
天候:曇 路面:ドライ 気温:28℃ 路面温度:31℃
5月21日、Porsche Carrera Cup Japan(PCCJ)の第1戦が岡山国際サーキットで開催された。ダブルヘッダー開催のため、午前中の予選に引き続いて午後に決勝が行なわれる緊密なスケジュールだ。ドライバーたちにとっては、予選のテンションを失わずに午後の走行に挑む精神力が求められる。結局、心配された雨は降らず、気温/路温も午前中に比べて大きく上昇。スタート時は太陽こそ出ていなかったものの、歩いていても汗ばむほどの陽気となった。
14時ちょうどにスタートしたフォーメーションラップを終えた14台がグリッドについていく。スタートに向けてエンジン音と緊張感が高まるなか、なんと#22 Michael Greenが痛恨のジャンプスタート。ポールポジションの#14 安岡秀徒は「Greenさんが動いたのが見えた」と言うが、惑わされることなくスタート。予選2番手につけた#44 Akiraも2速へのシフトに手間取ったものの、#14 安岡に続いて1コーナーに飛び込んでいった。3番手を走行していた#22 Greenはドライブスルーペナルティを科され、3周目の終わりにピットイン。一気に最後尾までドロップしてしまった。これで楽になったのは#44 Akira。先行する#14 安岡は速いペースで周回を重ねており、追いつくのは難しいと判断した#44 Akiraは、離れている後続との差を見ながら自分のペースでラップを刻んでいく。
白熱したのは3番手以降の争いだ。逃げる#16 横幕ゆぅを、1周目で#5 高見沢一吉をパスした#15 神取彦一郎が追いかける。その後ろに#5 高見沢が続き、さらに僅差でスポット参戦の#4 林が食らいつく。ダンゴ状態となって周回を重ねるが、8周目に#16 横幕のミスを見逃さず#15 神取が前に出る。これで上位は#14 安岡、#44 Akira、#15 神取、#16 横幕、#5 高見沢、#4 林というオーダーに。3番手に上がった#15 神取はペースを上げて後続を引き離しにかかるも、#44 Akiraに追いつくには至らなかった。
レース後に#15 神取は「1周目で高見沢さんをパスできたのが大きかった。横幕君が速くなっていて抜くのに手間取ったけど、(#16 横幕が)ユーズドタイヤだったから、おしりが出るのが見えました」と戦況を分析した。
しかし、中段の接戦はまだ終わらない。後半を大いに盛り上げたのは#4 林だ。
「一番のポイントは奥のアトウッドコーナー。ここで並んでプレッシャーをかけ、ヘアピンで追い抜くのがセオリーです」と語り、半年ほど遠ざかっているとは思えないキレのあるドライビングを披露。その言葉どおりのやり方で、11周目には#5 高見沢を、続く12周目には#16 横幕をパスし、一気に総合4番手までポジションを上げてみせた。「専有や予選ではタイムが安定しなかった」と語るが、レースではじわじわと上位を狙って行く力があることを示し、雨の予報が出ている22日の第2戦については「雨、大好きです」と不敵な笑みを浮かべ、自信を覗かせた。
レース終盤も激しいバトルは続くが順位変動はなく終了。チャンピオンシップクラスは#14 安岡、#5 高見沢、#18 大久保仁という順位でフィニッシュ。#14 安岡は最終的に19秒589差をつけて2戦連続のポール・トゥ・ウインを達成した。
「予選と比べて路温が上がっていたので、自分の好きなコンディションになるだろうと予想しました。ドライで走れたことでデータも蓄積できましたし、マシンの仕上がりもようやく70点が見えるところまで持ってこれたと思います」と#14 安岡。雨の予報が出ている22日の第2戦についても不安はないようだ。
ジェントルマンクラスはフロントロウからスタートした#44 Akiraがペースを守り優勝。続いて2位に#15 神取、3位が#16 横幕という結果になった。スポット参戦の#4 林は賞典外選手として扱われるため、クラス順位には反映されない。
総合でも安岡に続く2位となった#44 Akiraは「グリーンさんがペナルティで離れてからは楽になりました。ひとり旅になったのでペース配分をしながら淡々とこなした感じです」と笑顔で語った。
第2戦のグリッドは決勝のベストラップで定められる。上位は#14 安岡、#22 Green、#15 神取、#3 江本玄、#44 Akira、#7 海宝となっている。天気予報は60〜80%の確率で雨。#14 安岡が再び独走で勝利を手にするのか、それとも波乱が起きるのか。PCCJ第2戦は5月22日、正午にスタートを迎える。
■第1戦 決勝結果
Pos.\tCar#\tDriver\tClass\tCar Name\t Gap
1\t14\t安岡 秀徒\tC\tGARMIN PORSCHE\t 24'11.936
2\t44\tAkira\t G\tクラリオンRS セリザワGT3\t+19.589
3\t15\t神取 彦一郎\tG\tパワーステーションサムライ\t+23.779
4\t7\t林 久盛\t G\tDRP DIRECTION\t +25.314
5\t16\t横幕 ゆぅ\tG\tYOU DIRECTION\t +27.393
6\t5\t高見沢 一吉\tC\t高見沢整骨院OSSOポルシェ\t+27.700
7\t18\t大久保 仁\tC\tケーズフロンティア GT3\t +28.054
8\t47\t藤田 明\t C\tRIRE RACING\t +32.825
9\t8\t櫻井 澄夫\tG\tロードサービス GT3\t +33.173
10\t3\t江本 玄\t G\tアキラレーシング GT3\t +42.405
11\t22\tMichael Green\tC\tMIKE DIRECTION\t +42.813
12\t7\t海宝 善昭\tG\tタカラ樹脂 GT3\t +49.172
13\t6\tArterossi\t G\tARTE-DIRECTION\t +1'14.716
以上完走\t
17\t飯田 太陽\tG\tケーズフロンティア GT3\t 6Laps
ベストラップ : #14 安岡 秀徒 1'35.699 (3/15)\t
