フェラーリは、今年最初の合同テストで印象的な速さを披露したが、パワーユニットの性能ではメルセデスが依然マージンを持っているかもしれない。

 今月1日から4日間にわたって行われたヘレステストは、フェラーリの新車SF15-Tを駆るセバスチャン・ベッテルとキミ・ライコネンが3日間の最速タイムをマーク。残る1日もフェラーリのパワーユニットを搭載するザウバーC34のフェリペ・ナスルが記録した。

 この冬、フェラーリは、2014年最大の弱点と言われたパワーユニットの性能向上に多くの労力を捧げてきた。
 テクニカルディレクターのジェイムズ・アリソンは、「昨年のパワーユニットには多数の問題を抱えていた」と新車発表の際に語っており、「シーズン中にかなり改善したが、SF15-Tにおいてはさらに一歩前進させた」と、パワーユニットの向上を強調していた。

 しかし今回のヘレスでは、パワーユニットの性能がより反映される最高速でメルセデスの牙城を崩すまでには至っていない。
 最高速計測地点で記録された各車の最高速によると、トップ3はいずれもメルセデスのパワーユニットを搭載するマシンで、トップは本家メルセデスAMGとウイリアムズで、3番手も今年からメルセデス陣営に加わったロータスの新車E23が記録している。

 一方、ベッテルがドライブした最初の2日間にトランスポンダーの問題で最高速を記録できなかったフェラーリは、最終日にキミ・ライコネンが最も速いスピードを記録したが、メルセデスとは約7km/hの差がついている。

 もちろん、ダウンフォースレベルや燃料、エンジンの設定が結果に影響することから、今回の最高速のデータがそれぞれのエンジンパワーを明確に示しているとは言えない。
 しかし、今年フェラーリがメルセデスを脅かすパフォーマンスをみせるためには、今後さらなるパワーを発揮しなければならないだろう。

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