レッドブル・レーシングのチームプリンシパル、クリスチャン・ホーナーとチーフテクニカルオフィサーのエイドリアン・ニューエイは、2015年型マシンRB11・ルノーの開発において、パワーユニットの改善に多くの努力を注ぎ込んだと語った。
2014年のルノーにはトラブルが多発し、チャンピオンチームだったレッドブルはメルセデスに全く太刀打ちできず、わずか3勝を挙げるにとどまり、ランキング2位に終わった。
しかし2015年シーズンに向け、レッドブルとルノーはより緊密な協力関係の下に改善に努めてきたという。
「ルノーとの関係はより緊密になった」とホーナー。
「今やルノーのパートナーはレッドブルとトロロッソのみだ。ルノーは我々に集中し、我々デザインチームは彼らと密接に働いている。それによっていい結果が生み出され、パワーユニットとシャシーの統合がはるかにうまくいく。今年はルノーとの協力関係の中で、前進できるだろう」
ニューエイは、昨年の反省を元にルノーと共に対策にあたってきたが、メルセデスに追いつき、彼らに勝てるようになるには多少時間がかかると予想している。
「(RB11のデザインには)昨シーズンから学んだことを深く理解してそれを役立てることが重要だった。昨年はパワーユニットのレギュレーションが大きく変わった。パワーユニットとのパッケージング、マシンを最適化するセッティングに関し、学ぶことがあった」
「パートナーであるルノーのエンジン開発をサポートし、彼らと協力して作業を行った。昨年の我々の最大の弱点はエンジンだったと言わざるを得ない。ルノーはそれを強く意識し、解決にあたってくれた」
「内燃機関と非常に複雑なその周辺アイテムをうまく機能させるには、長い時間が必要だということを忘れてはならない。ひとつのチームが抜きんでていた場合、彼らと同じレベルに立つ、あるいは彼らに勝てるようになるには時間がかかる」