レッドブル・レーシングのチームプリンシパル、クリスチャン・ホーナーが、キミ・ライコネンは今も2014年ドライバー候補のひとりであると発言した。ライコネンのマネージャーは、レッドブルとの交渉は決裂したと述べている。
今週月曜、ライコネンのマネージャー、スティーブ・ロバートソンは、ライコネンが2014年にレッドブルに加入する可能性はなくなったと認めた。
「(レッドブルとの交渉が終わったという報道は)真実だ。キミは2014年にレッドブルでは走らない。何度か話し合いを行ったが、契約が成立することはない」とロバートソンは述べている。
これによりレッドブルはダニエル・リカルドと契約しその発表がベルギーGPで行われるのではないかと推測されていた。
しかしベルギーGPを前にした木曜、ホーナーは、まだセバスチャン・ベッテルのチームメイトは決定しておらず、ライコネンも候補のひとりであると発言した。
「まだ何も決まっていない」とホーナー。
「夏の間にじっくり検討するとお話ししたが、まだ何も確定していない」
「今のところ、いかなる可能性も排除したくない。セカンドシートにつくのが誰なのかを最終決定するまでは、お話しできることはあまりない」
ライコネンのマネージャーがレッドブル行きの可能性はなくなったと考えているのはなぜなのかと聞かれたホーナーは、「それはスティーブに聞くべきことだ。私はコメントを読んだにすぎない」
「我々はセカンドシートに関する決定を下していない。決まったらすぐにお知らせする」
「キミは自分をしっかり持っている人間だ。彼は最終的に自分にとってベストだと思う選択をするだろう」
「幸い、我々のシートには非常に多くの関心が集まっている。確定すべき時までまだ時間はある。その時間を活用してマーケットのすべてを評価する」
実際ライコネンが候補から外れたのかどうかとの質問に対してホーナーは「それは彼次第だ」と答えた。
「我々は正しい決断をしたいと思っている。決断を下すまでに十分時間をかけるつもりだ」
当初レッドブルは、マーク・ウエーバーの後任候補はライコネンとリカルドであると示唆していたが、ホーナーは、他にも候補がいるとほのめかしている。
「あらゆる選択肢を確実に検討する必要がある。考えていたより多くの選択肢がある」
ハンガリーGPの週末、フェルナンド・アロンソのマネージャーとホーナーが会合を持ったが、この際に、ある条件下においてはアロンソが来年フェラーリを離脱することが可能な契約になっていることを知ったと、レッドブルの関係者は明かしている。
アロンソはフェラーリと2016年までの契約を結んでいる。
ベルギーにおいて、アロンソは来季候補なのかと聞かれたホーナーは、「それはフェルナンドに聞くべきだ。彼はフェラーリと契約していると思う」と述べている。
アロンソのマネージャーを務めてきたフラビオ・ブリアトーレは、ハンガリーの後、アロンソにはレッドブルに移籍する気はなく、フェラーリに残りたいと考えていると述べている。
一方、契約がほぼ確定と考えられていたリカルドだが、契約を結んだという事実はないとホーナーは述べた。
「ダニエルは我々とのテストでも、トロロッソでの最近のレースでも、非常に素晴らしい仕事をしている」
「だが、だからといってレッドブルとの契約が決まっているということではない。我々にとって重要な決定だ。時間をかけて、すべての選択肢を検討し、正しい決定を下したい」
「幸い、我々のマシンに乗りたいというドライバーは大勢いる」
2014年のドライバーが決定するのはイタリアGP前後になるだろうと、ホーナーは予想している。