レッドブル・レーシングのチームプリンシパル、クリスチャン・ホーナーが、メルセデスの「ショッキングな信頼性」の影響でレッドブルにもタイトルの可能性が残っているものの、現実的に目標としているのは来年彼らに勝つことであると語った。

 シンガポールGPではルイス・ハミルトンのポールポジションタイムからダニエル・リカルドもセバスチャン・ベッテルも約コンマ2秒差まで接近、決勝ではニコ・ロズベルグがステアリングホイールのトラブルでリタイア、優勝ハミルトンに続きベッテルとリカルドが2位、3位をそれぞれ獲得した。

 シンガポールではメルセデスとの差が間違いなく縮まっていたとホーナーは述べた。
「ペースカーの後、戦略の関係でメルセデスとのギャップは拡大した」
「(しかし)第一スティントではセバスチャンはルイスにさほど離されずに済んだ。1回目のピットストップの時点で7秒の差だった」
「1周1秒ずつ引き離されるという感じではなかった。つまり彼らに近づけたということだと思う」

 それでも今シーズン中にメルセデスをとらえるのは難しいとホーナーは考えている。
「シンガポールのようなサーキットでは近づけるのだが、現実的に見て彼らとのパワー差は非常に大きな問題だ」
「先週末はギャップを縮めることができたが、今後のアブダビやおそらくはソチではまた差を広げられてしまうだろう」
「我々が目指しているのは、冬の間にいい仕事をして、来年のスタート時までにギャップを縮めることだ」

 圧倒的な速さを示しているメルセデスだが、しばしばトラブルに見舞われ、ハミルトンは第14戦までに3回、ロズベルグは2回それぞれリタイアを喫している。

 レッドブルはコンストラクターズ選手権で首位メルセデスから174ポイント差、ドライバーズランキング3位のリカルド、5位のベッテルのふたりもタイトルの可能性を維持している

 ホーナーは、メルセデスのトラブルはショッキングだと認めながらも、シーズン終盤にはベッテルがパワーユニットの交換を避けられないため、レッドブルの方が不利になると語った。

 2014年のF1レギュレーションでは、ドライバーひとりがシーズン中に使えるパワーユニットは5基に制限されている。パワーユニットは6エレメントに分けて考えられ、そのいずれかが6つめに突入した時からドライバーはグリッド降格ペナルティを受ける。

「彼らのショッキングな信頼性のおかげで、我々にもタイトルの可能性が残っている」とホーナー。

「だがシーズン終わりまでに差を縮めることはできないだろう。いずれセバスチャンはエンジンペナルティを受ける。メルセデスはおそらく受けないで済むだろうからね」

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