KEISHIN☆JIMGAINER☆Z4Mcoupe植田正幸・川口正敬・GAMISAN組の初戦は3位
岡部自動車DIXCEL TEAM TETSUYA Z 田中モジョルも混乱の中3位表彰台獲得
TRACY SPORTS S2000 の金子昌広の初耐久レースは5位チェッカー
東北地方太平洋沖地震の影響を受け、開幕戦が大幅に遅れ、更にレーススケジュールも変更されたSUPER耐久シリーズが5月29日(日)に開催されました。
「がんばれ東北!!たちあがろう宮城!!」をスローガンに被災地である宮城県のスポーツランドSUGOで震災復興支援大会として開催で、STEL(スーパー耐久エントラントリーグ)が200人の被災された地域の方々が招待されており、微力ながらルーニースポーツでもTシャツや歯磨きセット、洗顔用固形石鹸等を小学生以下の子供達にプレゼントいたしました。
会場には生憎の雨の中、震災後初のモータースポーツイベントという事もあり、4000人ものファンの方々が集まりました。レース開催前日に専有走行が、1時間の走行枠が3回行なわれ2011シーズンの戦いが始まります。
総合でトップタイムだったのは新設されたST-XクラスのAudi R8で1′25″472、それから2.5秒ほど遅れて、ST1クラスの#1 Z4が1'27"922で総合2番手、KEISHIN☆JIMGAINER☆Z4は1'28"692でクラス4番手でした。ST3クラスの#15岡部自動車DIXCEL TEAM TETSUYA Zは0.1秒差でクラス3番手、ST4クラスに参戦する金子選手の#41TRACY SPORTS S2000は1'34"910を記録しクラス3番手で専有走行を終了しました
26日(日)午前9時05分より1グループAドライバーの公式予選が始まり2011年スーパー耐久シリーズの公式スケジュールが始まります。
天候は雨、前日の走行条件とは異なるWETコンディションの中、予選が開始されます。#11KEISHIN Z4は植田正幸選手、#15岡部自動車Zには長島正明選手、#41TRACY SPORTS S2000には金子昌広選手がステアリングを握り予選に挑みます。
1グループで予選に挑んだ植田選手は、Z4での初WET走行に大苦戦。1′44″345でクラス3番手で予選を終えます。続いて2グループ、#15長島選手は1′46″910を記録クラス3番手、#41金子選手も1′48″348でクラス3番手でAドライバーの予選は何れもクラス3番手という結果でBドライバーの予選結果を待つ事になりました。
Aドライバー予選終了から30分後の9時50分、Bドライバー1グループの予選が開始されます。#11川口正敬選手も、雨での走行に苦しみます。Bドライバー1グループの予選終了直前、ST2クラスのマシンがクラッシュ、そのままオイルを撒きながらPITに戻ったためコースが非常に滑りやすくなり危険と判断、赤旗が提示され予選が一時中断となりました。これで1グループの予選は終了となり1′46″358でクラス3番手からのスタートが確定しました。
コース清掃に40分ほど費やされ安全が確保されたところで、2グループ目の予選が開始します。#15モジョル選手は雨が弱まるとのチームの判断から少し減ったWETタイヤで、#41藤田竜樹選手はセッティングを変えてアタックに向かいます。
しかし、これが両者とも裏目に出てしまいタイムが伸びません。モジョル選手は1'50"499でクラス5番手、合算タイムでクラス5番手に、藤田選手は1′51″461クラス6番手、合算でもクラス6番手でそれぞれグリッドが決定しました。
コース清掃の遅れた影響でCドライバーの予選時間が15分に短縮され行なわれました。#11GAMISAN選手は1′48″586でクラス2番手のタイムをマーク、#15の横溝直輝選手は決勝を見据えて燃料を積んでコースイン。計測1周し、新しいタイヤに交換を行ないコースインしたところで赤旗中断となり1′53″339でクラス3番手。#41吉田靖之選手は1'54"996でクラス4番手でCドライバーの予選が終わりました。
ピットウォークが終わると、慌しくに決勝レースに向けコースインが開始されグリッドにマシンを進めます。
2011年スーパー耐久シリーズのスタートドライバーを務めるのは#11 Z4は植田選手、#15 Z33が横溝選手、#41 S2000が金子選手でレースに挑みます。
路面が乾く事を許さない様に、大粒ではないが確実に降り続く雨の中スタートが切られます。3時間先のゴールを見据えた静かなレース展開で始まります。#15横溝選手は#7チームメイトの山崎選手と4位争いをしながら、雨脚が強くペースの上がらない#9 Z4を抜くに抜けないフラストレーションが堪る展開。#41金子選手も速い場所の違うDC5勢とのバトルに悪戦苦闘。#11植田選手は淡々とLAPを刻む我慢の展開でレースが進みます。#28 Z4がトラブルでPITに入り一時は2番手を走行しますがLAPペースは#28が早く、追いつかれ先行を許します。
一方ST3クラスは2位を走行中の#34 Z34がトラブルで緊急PITイン、ガレージにマシンを入れてしまい、そのままリタイアとなりました。#15横溝選手は雨脚が弱くなりペースが良くなった#9と同じようにペースアップ、#7 山崎選手を先行し#39 IS350の吉本選手にジワジワと迫っていきます。いよいよ真後ろに着き臨戦体制に入ったところで、霧がコースを包みセーフティーカーが導入されます。1回目のルーティーンのPITが終わっていないチームは続々とPITに駆け込みます。#15もこれに漏れずPITイン。モジョル選手に襷を繋ぎます。#15モジョル選手はペースが上がらず#39の佐藤選手との差がじわじわと離れてしまいます。
残り時間が40分になろうとした所で、再び霧が立ち込めセーフティカーが導入されます。このタイミングで#15はドライバーを長島選手に交代。最後のスティントに逆転の望みを繋ぎます。
しかし、レースは再開される事なく、残り時間18分の16時21分赤旗によりレース終了となりました。最終結果は#11 KEISHIN☆JIMGAINER☆Z4がST1の3位、#15岡部自動車DIXCEL TEAM TETSUYA ZがST3の3位、#41 TRACY SPORTS S2000がST4の5位となりました。
次戦まで1ヵ月半、ライバルとの差を見つめ修正して第2戦に向かいたいと思います。
Rn-sports
植田正幸(11号車:KEISHIN☆JIMGAINER☆Z4 Mcoupe)
「初めての挑戦は惨敗に終わりました・・・DRY、WET共に差を改めて感じました。これからも努力して今年中に一矢報いたいと思います」
田中モジョル(14号車:岡部自動車DIXCEL TEAM TETSUYA Z)
「開幕戦で3位表彰台に上がれた事は良かったですが、僕のスティントでライバルに差を付けられたことはとても悔しいです。コンディションが変わるとポテンシャルを引き出すまでに時間が掛かってしまって、その間に逃げられてしまいました。練習をもっとしてドライビングの幅を広げ引き出しを増やして、LAPタイムの向上に繋げ富士では内容も良い結果にしたいと思います。」
金子昌広(41号車:TRACY SPORTS S2000)
「あっという間の開幕戦でした。初めてのツーリンクカーでDRY、WETとそれにオイルと今まで経験した事が無い状況でのレースはとても難しかったです。このレースで経験した事を材料に次戦富士では必ず表彰台に上がりたいと思います。」
