スーパーGT第9戦もてぎで優勝を飾ったARTA NSX、ダイシン アドバンFerrariのドライバーがレースについて語っている。GT500クラスで優勝を飾った伊沢拓也は「これまでの2年間、いろいろな人に迷惑をかけることもありましたが、成長した姿を皆さんに見せたいという思いで走っていました」と語った。
【GT500】ARTA NSX
ラルフ・ファーマン
「今日はスタートで少しミスをしてしまい、アンドレにパスされてしまいましたが、そのあとはハードコンパウンドのタイヤでいいペースで走れたので、予定よりもピットインを遅くするという、いい戦略を選ぶことができ、彼らの前に出ることができました。チームにはとても感謝していますし、最後の3レースでいい結果を残すことができて良かったと思います。このレースでNSXが最後になるということは残念ですが、このNSXは本当に素晴らしいクルマだったと思います。素晴らしい体験もたくさんしましたし、チャンピオンも獲得しました。来年からはニューマシンになるので、これまでと同じようにいいレースをして、チャンピオンシップを目指したいと思います」
伊沢拓也
「この週末はこれまでに感じたことのないほどのプレッシャーがあったのですが、チームがすごくいいクルマを用意してくれて、ラルフ選手もうまく周回を引っ張ってくれたので、僕はもう自分のラップを頑張るだけでした。これまでNSXに関わってきてくれた人たちやファンの皆さんの力とかいろいろなプラスアルファの力があって、こういう結果につながったんじゃないかと思います。自分のスティントについては、1周1周、力一杯走ったので、あまり覚えていないのですが、セーフティカーが入ったのは初めてのことだったので、手順について無線でピットとやり取りしていたくらいで、そのあとはまたプッシュするだけでした。この2年間、亜久里さんをはじめ、いろいろな人に迷惑をかけてしまったり、いろいろなことを学んだりしてきましたが、成長した姿を皆さんに見せたいという思いで走っていました」
【GT300】ダイシン アドバンFerrari
青木孝行
「すごくうれしいです。最後に勝つことができて、いいシーズンオフを送れるのかなと思います。前回の優勝もうれしかったですが、今回の優勝はとてもうれしいです。セーフティカーはちょっと余計でしたが、これもレースなので仕方ないですね。RX-7もウチもタイヤ4本交換をしていたので、警戒していたのですが、ペースがとても速かったですね。自分のラップとアドバンテージを計算して、抜かれることはないとは思っていましたが、監督から『追いつかれてからが勝負だ』と言われて、それで気分がすごく楽になりました。ただ、レースは何が起こるかわからないので、とにかくミスなく走ることを心がけました」
藤井誠暢
「これまで3回ポールを獲っているのですが、ポールを獲った時に勝ててないので、こうして優勝することができて、すごくうれしいです。レースでは、かなりアドバンテージが作れるつもりでスタートしたのですが、予想以上にRX-7が速くて、2〜3秒のビハインドで追いかけられることになってしまいました。タイヤ交換についてはいろいろな戦略を考えていたのですが、そんなことを考える余裕がないくらいRX-7が速かったので、少しでも多くのマージンを築けるよう、それだけを考えて走っていました。大八木チームオーナーが『4本交換で行こう』という決断をして、結果的にはそれで勝つことができました。今日は、チームスタッフやオーナー、チームに関係しているみんなに感謝したいですね」
