スーパーGT第4戦スポーツランドSUGOは31日、68周の決勝レースが行われ、ポールポジションからスタートしたS Road MOLA GT-Rが独走でGT500での初勝利を飾った。2位はDENSO SARD SC430が続きミシュラン勢がワン・ツー。GT300クラスはSG CHANGI IS350が優勝した。
朝方に降っていた雨も止み、曇天ながらドライコンディションで迎えたスーパーGT第4戦スポーツランドSUGOの決勝レース。スタートでは、ポールポジションのS Road MOLA GT-Rがしっかりとトップを守り1コーナーへ。DENSO SARD SC430、ADVAN KONDO GT-Rと続く。トップのS Roadは序盤からグイグイと後続を引き離し、序盤から大きなリードを築いていく。
後続では、PETRONAS TOM'S SC430を先頭とした5番手争いが激しい戦いになるが、7周目のS字立ち上がりでPETRONAS TOM'S SC430はややコースオフ。その間にRAYBRIG HSV-010が5番手を奪う。一方、その後方では18周目あたりからD'STATION KeePer SC430を先頭に激しいバトルが展開。その集団に含まれていた王者ウイダーHSV-010が20周目にコースオフ。戻ったところでカルソニックIMPUL GT-Rと接触し、両者大きく遅れることに。ウイダーはさらにピットロードでクラッシュ。カルソニックは初音ミク グッドスマイル BMWとヒットするなど、散々なレースとなってしまった。
一方、上位陣は2番手DENSOと3番手KONDO、4番手EPSONの間で接近戦が展開される。25周目にはEPSONがKONDOをパスし3番手に浮上。上位陣は中盤相次いでピットに向かうものの、ピット作業では各チームミスなくこなし、順位は変わらなかった。
トップのS Roadはロニー・クインタレッリから柳田真孝に交代してからも危なげない走りでトップを守りきり、そのままチェッカーへ! まさに完勝劇で、MOLAと柳田真孝はGT500参戦後初優勝となった。2番手争いはEPSONが終盤DENSOに迫ったが、井口卓人が道上龍からのプレッシャーを凌ぎきり、DENSOが2位でチェッカー。ミシュランタイヤはワン・ツーを飾った。3位はEPSONが入り、ダンロップタイヤがひさびさの表彰台を獲得した。4位はADVAN KONDO GT-Rだった。
5番手争いは終盤まで白熱。RAYBRIG HSV-010が終盤までENEOS SUSTINA SC430を抑えていたものの、66周目の1コーナーでENEOSの伊藤大輔がブレーキング勝負を挑み、RAYBRIGをオーバーテイク。RAYBRIGの山本尚貴はS字で再度ENEOSのインを差すが、2台は接触。その後ENEOSが再びRAYBRIGから5番手を奪い取り、RAYBRIGはペナルティが課せられた。
GT300クラスは、序盤からポールポジションのARTA Garaiyaのペースが上がらず数珠つなぎ状態に。しかし8周目にスタートで2番手に浮上していたSG CHANGI IS350がついにARTA Garaiyaをオーバーテイク。トップに浮上してみせた。
ARTA Garaiyaは少しずつポジションを下げてしまうも、早めにピットに向かいドライバー交代。一方、SG CHANGHIに続いたのは初音ミク グッドスマイル BMW。さらにエヴァンゲリオンRT初号機アップル紫電が続く。トップのSG CHANGHIはピットイン後もアレキサンドレ・インペラトーリがリードをキープ。一方、初音ミクはカルソニックと接触したり、紫電はピットアウト後、スローダウンを喫するなど脱落。そんな中2番手、3番手に浮上してきたのはピットアウト直後に激しくやり合っていたCOROLLA Axio apr GTとARTA Garaiyaだった。
チェッカーまで走りきったSG CHANGI IS350はチーム結成後初優勝。インペラトーリはGT300初勝利となった。2位はCOROLLA Axio apr GT、3位はARTA GaraiyaとJAF-GT勢が完全復活となった。
