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スーパーGTニュース

投稿日: 2012.06.12 00:00
更新日: 2018.02.16 09:37

S Road NDDP長谷見監督「やっと結果が出た」


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灼熱のセパンラウンド、「カルソニックIMPUL GT-R」が5位入賞
GT300の「S Road NDDP GT-R」も4位でポイント獲得
— SUPER GT 2012第3戦レースレポート —
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6月10日 セパン国際サーキット(マレーシア)

 マレーシア・クアラルンプール郊外のセパン国際サーキット(1周5.542km)でSUPER GT第3戦決勝レース(54周、300km)が行われ、予選4位からスタートした#12カルソニックIMPUL GT-R(松田次生/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)が5位に入賞し、GT300クラスでは#3 S Road NDDP GT-R(関口雄飛/千代勝正)が4位に入りポイントを獲得しました。

 気温33度、路面温度45度以上と近年にない酷暑となったこの日、各チームとも忍耐のレースとなりました。この状況は、ドライバーだけでなく、マシンやタイヤにも厳しいコンディションだからです。決勝レースでは、#12 GT-Rのオリベイラがスタート後5周目に3位にひとつポジションを上げ、先行する2台との間合いを図りながら周回を重ねていきます。24周目にピットインし、ドライバー交代した松田も3位の位置を維持しながら終盤へと向かっていきましたが、長いスティントを走ることになったためタイヤグリップをキープすることが難しくなり、次第に後続車に迫られてしまいます。2台にかわされてしまいますが、最後まで気迫のこもった走りを見せ、5位でチェッカーフラッグを受けました。

 予選3位の#23 MOTUL AUTECH GT-R(本山哲/ミハエル・クルム)は、本山が序盤からハイペースでプッシュし、上位車の間に食い込むつもりでしたが、走り出してみるとハンドリングのバランスが悪く、ペースが上げられませんでした。そのため本山は防戦一方となってしまいます。これを挽回するためチームは、早めにドライバー交代することにしましたが、タイミングが悪くむしろ順位を下げることとなってしまいました。交代したクルムもハンドリングに苦しみながらも諦めない走りを続け、8位に入賞しました。

 予選11位からスタートした#1 S Road REITO GT-R(柳田真孝/ロニー・クインタレッリ)は、序盤を担当したクインタレッリが抑制の利いた走りで前後との位置関係を守りながら周回。25周目にドライバー交代した柳田が、後半を追い上げる作戦をとりました。ピット作業とイン及びアウトラップで前車との差を詰めることに成功し、さらにハイペースで上位車をとらえながら、33周目には7位に浮上します。その後もペースを緩めることはなく、6位の#36 SC430の背後に迫りましたが、45周目にブレーキトラブルが発生し、マシンはスピンしてコースアウトしてしまいます。コース復帰が難しいほどダメージの範囲が広く、そのままリタイアとなりました。

 予選6位の#24 D'station ADVAN GT-R(安田裕信/ビヨン・ビルドハイム)は、 オープニングラップを終えた第一コーナー手前で突然タイヤがバースト。なんとかピットまで帰り着きますが、ボディパネルの他駆動系にまでダメージが及んでおり、そのままリタイアとなりました。

 一方、予選6位からスタートしたGT300クラスの#3 GT-Rは、初めてスタートドライバーを託された千代が速いライバル達からのプレッシャーに打ち克ち、6位のまま関口にバトンタッチ。後半を担当した関口は、アグレッシプな走りで先行車を追い上げます。一時、3位にまでポジションを上げるなど健闘し、最終的には4位でチェッカーフラッグを受け、デビューから3戦目にして初めて上位入賞を果たしました。

【NDDPレーシング長谷見昌弘監督のコメント】
「暑かったので、とても難しいレースでしたが、ふたりのドライバーが本当に良く走ってくれました。前半の千代は責任をちゃんと果たしたし、関口も速さを見せてくれました。関口は頑張り過ぎて最後は熱に参ってしまい、アストンマーチンに3位を譲ってしまいましたが、とても惜しいです。やっと結果が出せましたが、GT-R GT3のポテンシャルは非常に高く、トップ争いできるマシンになっていると思います。これからさらに良い結果を追求していきます」


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