2014年から全日本選手権スーパーフォーミュラで使用される新シャシー、SF14の第3回開発テストは12日、鈴鹿サーキットで2日目のセッションが行われ、中嶋一貴がドライブしたトヨタエンジン車が1分39秒278のベストタイムをマークした。
鈴鹿サーキットで2日目のセッションを迎えた14年からの新型車、SF14の開発テスト。トヨタエンジン搭載の00号車は1日目に引き続き一貴がドライブ、ホンダエンジン搭載の05号車は1日目の塚越広大に代わって、伊沢拓也が乗り込んだ。
初日に続き晴天に恵まれた2日目は、午前はトヨタ車が27周を消化し1分39秒611をマーク。一方のホンダ車はトラブルが出たようで、午前の周回は9周。1分43秒885がベストタイムとなっている。
午後は一貴のトヨタ車が22周を周回。走行終了間際には1分39秒278までタイムを縮めた。このタイムは4月の鈴鹿で当てはめると、予選Q1を突破できるタイムだ。一方、伊沢のホンダ車は午後は周回数を延ばし、18周を消化。タイムも1分41秒642をマークしている。なお、塚越はこの日はドライブしていない。
セッション後、これまで一切公開されていなかった新規定の2リッター直4直噴ターボエンジンのうち、トヨタエンジン車の車体内部が“一部”公開された。エンジンからトランスミッションにかけては黒い布がかけられ、その全貌が明らかにされた訳ではなかったが、非常にコンパクトで低い重心、そして補機類も実にコンパクト。“NRE”エンジンの特徴が布越しでも分かった。
また、大きく前傾したラジエターなど、車両の中心部に効率良くまとめられたカウル内部から、“クイック&ライト”なSF14の特性が十分に分かる。なお、この詳細は9月20日発売のオートスポーツNo.1365でお届けする予定だ。