12日、富士スピードウェイで開催されたカゴ付き買い物用自転車“ママチャリ”による耐久レース『チーム対抗7時間耐久ママチャリ世界選手権』で、2014年からスーパーフォーミュラで使用されるSF14が2台、デモランを行った。
この『チーム対抗7時間耐久ママチャリ世界選手権』は、国際レーシングコースである富士スピードウェイをより多くの人々に楽しんでもらおうと毎年開催されている人気イベント。ママチャリ1台で参加できることもあり年々多くの参加者を集め、12日のレースでは1,436チーム、31,000人の来場者を集めた。
コースサイドに雪が残る中、本気で勝利を目指すチームもいれば、コスプレ等をしてイベントを楽しむチームもいるなど和やかな雰囲気でレースは展開。富士山世界遺産まつり等のイベントも開催され、大会は盛況に終わった。
大会終了後、参加者を魅了したのは2014年から全日本選手権スーパーフォーミュラで使用されるニューマシン、SF14のデモランだ。スーパーフォーミュラを運営する日本レースプロモーションの協力の下、富士に持ち込まれた2台のSF14は、これまで開発テストに使用されていたものとは異なり、チームルマン、インパルにデリバリーされた実戦用のもの。2台ともにトヨタエンジンを搭載する。
ピットはママチャリGPの参加者が使用していたため、車検場をピットとした2台には、チームルマンの車両に平川亮が乗車。一方インパルのマシンには、前日東京オートサロンを訪れていた元F1ドライバー、ナレイン・カーティケヤンが乗り込んだ。
コースインした2台のSF14・トヨタはポジションを入れ替えたりと迫力の走行を披露し、グリッドから発進するなどパフォーマンスを披露。実質シェイクダウンに近い状況ながら、良好な仕上がりを披露した。デモラン後には、ママチャリGPの解説として富士を訪れていたF1ジャーナリストの今宮純さんにより、ふたりにインタビューも行われた。