4日、都内で2015年スーパーGTのシーズンエンドパーティー『スーパーGT HEROES 2015』が行われ、GT500/GT300両クラスの参戦チームが参加するとともに、チャンピオンをはじめとしたランキング上位が表彰され、今季を盛大に締め括った。
このシーズンエンドパーティーは、“スーパーGTに携わるすべての人たちがヒーロー”との思いのもと、今年初開催されたもの。参戦チームとともに、シリーズを支えるスポンサー、そしてシリーズパートナーの面々も参加。また、自由民主党モータースポーツ振興議員連盟のに所属する国会議員も出席していた。
ドライバーたち、そしてチーム関係者たちもリラックスした様子で会場入りする中で行われたパーティは、開催サーキットにちなんだ料理が振る舞われ、歓談の時間もはさみながら和やかに進行。シリーズ表彰式では、チーム、GT300ドライバー、そしてGT500ドライバーの順で表彰が行われた。
GT300のドライバーズチャンピオンに輝いたアンドレ・クートは、「世界で最も難しいチャンピオンシップのひとつであるスーパーGTの祝福の場に来られて本当にうれしい。チームとエンジニアが素晴らしい仕事をしてくれたし、チームメイトにも感謝したい。アリガトウ」と、喜びと感謝の気持ちを改めて語った。
そして、スーパーGT500クラスでチャンピオンを獲得したMOTUL AUTECH GT-Rのふたりも挨拶。昨年の初戴冠に続く2連覇となった松田次生は「ここにいるドライバーみんなが戦い抜いた中でチャンピオンを獲ることができました。来シーズンはまた激戦になると思いますが、素晴らしい走り、魅力あるレースを見せていきたい。この素晴らしいレースが広まっていくように、僕たちもいいレースをしていきたいと思います」とコメントした。
そして、前人未到のGT500クラス4度目のチャンピオンを獲得したロニー・クインタレッリは、引き締まった表情でマイクの前に立つと「スーパーGTで記録的な4度目のチャンピオンを獲ることができて、夢のようだ。日本に来た当初はテレビで本山(哲)選手や立川(祐路)選手、脇阪(寿一)選手たちの走りを見ながら、いつかスーパーGTで走れたらいいなと思っていたんだ。それから12年くらいが経って、4度目のチャンピオンを獲ることができた。今季は最終戦の最終ラップまでエキサイティングな戦いが続いた。すでに後ろ(後方に並ぶドライバーたち)からは『来年は負けない』というプレッシャーを感じているけど、来シーズンもエキサイティングなレースをたくさん見せていきたい」と力強く話した。
ほかにも今回のパーティでは、GTAが今年から運営しているFIA-F4の表彰も行われ、坪井翔(チャンピオン)、牧野任祐(ランキング2位)、大津弘樹(ランキング3位)の3人とともに、チームチャンピオンのTOM'S SPIRITが表彰を受けた。
さらに、テレビ東京で放送されているスーパーGTの情報番組『GTプラス』が、“GTプラスアワード”と題した独自の表彰も実施。Drago Modulo Honda Racingの伊与木仁チーフエンジニアが助演賞を、そしてS Road MOLA GT-Rの本山哲が大賞を受賞していた。