スーパーGTの公式テストは10日、1日目のセッションがスポーツランドSUGOで行われ、午前はPETRONAS TOM'S RC Fが、午後はMOTUL AUTECH GT-Rがトップタイムをマークした。GT300クラスはSUBARU BRZ R&D SPORTが午前、午後ともトップタイムとなっている。

 5月末のスーパーGT第3戦オートポリス、そして第4戦SUGOを見据えてのテストとなるスポーツランドSUGOでの公式テスト。今回のテストは一般公開されていることもあり、晴天に恵まれた1日目は朝から多くのGTファンがサーキットに訪れた。

 そんな中、10時からスタートした午前のセッション。GT500クラスが15台、GT300クラスは11台が参加しており、富士で火災に見舞われたS Road MOLA GT-Rも、消火の対応が良かったようでダメージはそこまでひどくなく、無事にテストの走行を開始した。

 今回のテストではGT500クラスの強力なダウンフォースに対し、エアロパーツでどう対策されるかに注目が集まったが、午前はレクサスRC F、ホンダNSXコンセプト-GTが本来SUGOで使用するハイダウンフォース仕様、そして富士用のロードラッグ仕様、さらに、ハイダウンフォース仕様でディフューザーにガーニーフラップを装着する“タクシーライド”仕様と3パターンをトライ、ニッサンGT-R勢は“タクシーライド”仕様のみで走行したようだ。

 そんな中、午前はPETRONAS TOM'S RC Fがベストタイムをマーク。ENEOS SUSTINA RC F、DENSO KOBELCO RC Fと続く結果に。ウイダー モデューロ NSX CONCEPT-GTが4番手となり、GT-R勢の最上位はS Road MOLA GT-Rの7番手となった。

 ピットウォークを挟んでスタートした午後のセッションでは、どうやらGT500全車がタクシーライドを装着することになったようで、装着のため走行開始が15分ほどディレイ。途中オイルが出たため赤旗となった後、S Road MOLA GT-Rが2コーナーでクラッシュ。再び赤旗となってしまう。

 終盤GT500クラス、GT300クラスの専有走行が行われるが、ここで午前トップのPETRONASがクラッシュ。再度赤旗となってしまう。S Road、PETRONASともドライブしていた本山哲、ジェームス・ロシターとも怪我はなかった。

 午後は最終的に、MOTUL AUTECH GT-Rがトップタイムとなり、トップ4をニッサンGT-R勢が占める結果となった。レクサス勢の最上位はPETRONASの5番手、ホンダ勢最上位はKEIHIN NSX CONCEPT-GTの7番手となった。GT500クラスのダウンフォースに対する問題は、明日に向けて検討されていくことになりそうで、オートスポーツ本誌でも続報予定だ。

 GT300クラスは、午前、午後ともSUBARU BRZ R&D SPORTがトップタイムをマーク。午後は2連勝中のグッドスマイル 初音ミク Z4が2番手につけたが、終了間際に谷口信輝がドライブ中に珍しくコースアウトする場面も。

 また、TWS LM corsa BMW Z4は日本に到着したばかりの2014年仕様BMW Z4 GT3をSUGOに持ち込んだ。スタッフが組み上げ、午後のセッションからコースイン。シェイクダウンながら1分20秒台のタイムをマークしてみせている。

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