スーパーGT第4戦は19日、スポーツランドSUGOで午前9時から2時間の公式練習が行われ、雨が強さを増す中アクシデントが多発。荒れたセッションとなった。

 事前の予報どおり、朝から厚い雲に覆われ細かな雨が降り続くコンディションとなったスーパーGT第4戦SUGOの予選日。午前9時からスタートした2時間の公式練習でも完全に路面はウエットだったが、午後の予選に向け走行を重ねていった。

 今回のSUGOからGT500クラスでは、ホンダNSXコンセプト-GT勢の参加条件が変更となったが、このコンディション下でもっと重要になるのはスーパーGTならではと言えるタイヤメーカーによる差。コース上の水量によって得意なメーカーが異なる状況なのは事前に多くの関係者が予想しており、その点でも注目のセッションと言えた。ただスリッピーな状況でコースアウトやスピン等も多く見られ、開始から30分というところのS字でGT300クラスのWAKO'S Exe Aston Martinがコースアウト。芝生上でタイヤが空転してしまいストップし、赤旗が提示される。

 この赤旗再開後、一時雨は止むものの、開始から1時間を過ぎたあたりでかなり雨脚が強まり、4コーナーでカルソニックIMPUL GT-Rがコースアウト。なんとかバリアにクラッシュすることは免れたが、そのままストップしてしまい再び赤旗に。この後さらに雨は強まり、GT300クラスの専有走行の時間帯にはグリーンテック SLS AMG GT3やクリスタルクロコ ランボルギーニGT3なとがコースアウト。走行を止めてしまうチームがいるなど、走行には厳しいコンディションとなった。

 終盤10分のGT500クラスの専有走行でも、かなりの水量がありタイムアップするマシンは現れず。ENEOS SUSTINA RC FやKEIHIN NSX CONCEPT-GT、カルソニックなどがコースアウトするシーンがあり、厳しい状況に。10時56分には、再びカルソニックが馬の背でコースアウト。今度はスポンジバリアにクラッシュしてしまい、3度目の赤旗に。そのままセッション終了となった。

 最終的にこのセッションのトップとなったのはPETRONAS TOM'S RC F。DENSO KOBELCO SARD RC F、ZENT CERUMO RC Fというトップ3でレクサス勢が上位3台を占めたが、これは水量が少ない状態でのタイム。予選のコンディションにより変動するのは間違いなさそうだ。ニッサンGT-R勢のトップタイムはMOTUL AUTECH GT-Rの4番手、ホンダ勢のトップタイムはRAYBRIG NSX CONCEPT-GTの7番手だった。

 GT300クラスはSUBARU BRZ R&D SPORTがトップタイムをマーク。MUGEN CR-Z GTが2番手、B-MAX NDDP GT-Rが3番手という結果に。GAINER DIXCEL SLSが4番手となったが、トップ4がすべてタイヤメーカーが異なるのが興味深いところだ。

 午後の予選は14時からノックアウト形式で行われるが、この後強い雷雲が東北地方に近づいており、予選時は雨が強まる予報も出ている。

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