スーパーGT第5戦インターナショナル ポッカサッポロ1000kmは18日、173周の決勝レースの火ぶたが切られた。レースはすでに半分が経過しているが、序盤から大混戦と波乱が多い展開となっている。
天候は快晴、酷暑の下迎えたスーパーGT第5戦インターナショナル ポッカサッポロ1000kmの決勝レース。ポールシッターのMOTUL AUTECH GT-Rを先頭に13時30分、フォーメーションラップのスタートが切られた。
長丁場173周の決勝レースらしく、スタートはクリーン。しかし上位は僅差で1周目を展開し、3番手スタートのPETRONAS TOM'S SC430を駆る中嶋一貴がウイダー モデューロ HSV-010を駆る山本尚貴をパス。2番手に浮上するが、序盤からGT300をはさみ混戦は変わらず。13周目には山本が一貴を抜き返し、2番手を取り戻した。
レースは序盤、僅差のまま膠着状態を迎えるかと思われたが、21周あたりから首位MOTULのペースが落ち始める。これで山本のウイダーが急接近すると、23周目にMOTULをパス! MOTULはその後も少しずつポジションを落としていく。一方、中団ではランキング首位のRAYBRIG HSV-010、7番手前後を走っていたENEOS SUSTINA SC430がタイヤを痛め緊急ピットインを喫している。
今回、4回ストップが義務づけられているこの第5戦鈴鹿。GT500クラスでは30周から35周程度で1スティントをこなす展開となっていく。1回目のストップを終えたところでは上位陣のポジションは変わらず。それぞれドライバー交代を行い第2スティントに入っていく。
その後は膠着した展開となっていったレースだが、67周目、バックストレートでGT300クラスのクリスタルクロコ ランボルギーニ GT3の左リヤタイヤがバースト。大きくカウルが破損し出火してしまった。ドライブしていた細川慎弥は冷静にファイアステーションの前にマシンを止めたため大事には至らなかったが、コース上にパーツが飛散したほか、オイルラインができたためセーフティカーが出動した。
このセーフティカーのタイミングをめぐって、GT500クラスは大きく順位が変動する。ここでトップにポジションを戻したのはMOTUL AUTECH GT-R。SC明け、その前にはREITO MOLA GT-Rがいたが、ピットレーンオープンの前にピットに入ってしまったとして、90秒のペナルティストップが課されてしまう。一方で、3番手につけていたZENT CERUMO SC430は大きくポジションを落としてしまった。
ちょうど半分となる86周を経過し、トップはMOTUL AUTECH GT-R。2番手にウイダー モデューロ HSV-010がつけ、山本尚貴がハイペースで追い上げを図っている。3番手にカルソニックIMPUL GT-Rが続き、その後方ではWedsSport ADVAN SC430を先頭に激しいポジション争いが展開されている。