鈴鹿サーキットで開催されているスーパーGTの公式合同テストは初日午後のセッションが行われ、午前もトップだったS Road REITO MOLA GT-Rが午後もトップタイムをマークした。
午後には天候が回復に向かうという予報に反し、午前中に引き続き雨量が増えたり減ったりと不安定なコンディションとなったスーパーGTの公式テスト。今季の鈴鹿戦はふたたび距離が1000kmに戻ることもあり、各チームでは鈴鹿を走行するにあたっての燃費、それに伴うピット回数を割り出したいところではあったが、この雨によりメニューが狂わされることとなった。
午前中に、新たな空力パーツを投入し走行したニッサンGT-R勢は、午後も継続してパーツを装着。ボンネット上のアタッチメント、サイドミラー、そしてトランク後端の跳ね上げなど目を引いた。一方、レクサスSC430勢やホンダHSV-010勢も新たなパーツの投入があるようだが、この雨により投入を見合わせているところもある様子。
また、ARTA HSV-010に登録がある伊沢拓也は、ホンダで新たなブレーキシステムを使用するにあたっての比較を担当するとのことだったが、この雨によりブレーキのテストは行えなくなるなど、各陣営雨に泣かされる1日となった。
そんな中14時からスタートした公式テスト午後のセッションでは、少しずつ路面は乾いていくものの再び雨が強くなり、ウイダーHSV-010がS字でコースオフ。この回収のために5分間赤旗が提示された。
セッション再開後もなかなかコンディションが好転することはなかった午後の走行だが、午前に引き続きS Road REITO MOLA GT-Rがトップに。2番手にはEPSON HSV-010、3番手にはカルソニックIMPUL GT-Rがつけることとなった。GT500クラスでは全車とも午後のタイムがこの日のベストとなっている。
GT300クラスでは、triple a Vantage GT3がトップタイムをマーク。吉本大樹がニュルブルクリンクで開催されるVLNにレクサスIS-Fで出場するため、このテストを星野一樹ひとりが担当したが、午前、午後とも抜群のタイムでトップにつけた。午後の2番手にはS Road NDDP GT-R、3番手にはマネパ ランボルギーニ GT3がつけている。
なお、スーパーGT公式テストは明日20日も行われる予定だが、明日午後に天候が回復していくという予想から10時~11時/13時~16時という予定に変更されていてる。
