BMW Sports Trophy Team Studie

2015 AUTOBACS SUPER GT Round 5
44th International SUZUKA 1000km

6時間にわたる激闘はトップに1秒差の2位フィニッシュとなる

8月29-30日|鈴鹿サーキット(全長5.807km)
予選 Q1:13位通過 Q2:3位
天候:曇り | コース:ドライ
気温/路面温度 Q1開始時27度/32度
Q2開始時27度/33度→Q2終了時27度/30度

決勝 2位
天候:雨/曇り | コース:ウェット/ドライ
気温/路面温度:スタート前26度/28度
→レース途中28度/37度、レース終盤26度/29度

■2年連続の表彰台へ向けて猛チャージ
 2015シリーズもいよいよ後半。第5戦はBMW Z4 GT3が得意とする鈴鹿サーキット。長い直線に加え、高速、中速、低速コーナーが織りなす世界有数のサーキットではマシンの総合力が試される。昨年、BMW Sports Trophy Team Studieはサードドライバーにアウグスト・ファルフス選手を招聘して、決勝3位のリザルトを残している。

 今年はヨルグ・ミューラー選手と荒 聖治選手のツートップ体制。ヨルグ・ミューラー選手はニュルブルクリンク24時間レースで、荒 聖治選手はル・マン24時間レースでそれぞれ総合優勝の経験がある。両ドライバーにとって走行距離1000km、走行時間6時間は決して長くはない。

 決勝は雨になるとの予報を受けつつ、ドライ路面で予選がスタートした。公式練習で好タイムを出していた荒 聖治選手をQ2に温存して、Q1にヨルグ・ミューラー選手が挑む。参加台数28台。そのうち13台がQ2へ進出するノックダウン方式だ。走行距離が通常ラウンドの約3倍ある1000kmにおいては、スターティンググリッドの位置はさほど問題にならないとも言われる。しかしながら、第4戦の富士スピードウェイでは序盤にメルセデス・ベンツSLSに前を塞がれる展開が仇となり、後半の追い上げに負担がかかった。これが第4戦リタイヤの遠因になったことは否定できない。当然、チームはスターティンググリッドをひとつでも前にするため全力を尽くす。

 Q1突破を目指してヨルグ・ミューラー選手がピットレーンを後にした。アウトラップでタイヤを温めた後、クラス9番手となる2分0秒195をマーク。簡単にタイムを出したものの、この後が続かない。投入したタイヤの特性は何度もアタックできないことがわかっていた。限られた周回でリザルトを残せないと苦しくなる。限られた周回とは、実のところ1ラップだ。案の定、ヨルグ・ミューラー選手をもってしても、もうタイムを伸ばせない。クラス11番手に落ちて、ついにボーダーラインぎりぎりの13番手となるが、そのまま逃げ切ってQ2進出を果たした。

 スターティンググリッドを決めるQ2。荒 聖治選手はゆっくりZ4を出すと一発勝負に賭ける。アウトラップとさらにもう1周かけて丁寧にタイヤを温める。タイムアタック。1分58秒954でクラス1番手タイムをマーク。ほとんどのマシンが59秒台だったこともあり、念願のポールポジションを奪取したかのように思えた…。しかし、その直後、No.10 GAINER TANAX GT-RとNO.2 シンティアム・アップル・ロータスが立て続けに1分58秒台をマークし、No.7 Studie BMW Z4の3番手タイムが確定。決勝はセカンドローからのスタート。長丁場を考えれば上々の予選結果となった。

 決勝はスターティンググリッドに着いても、タイヤの選択に頭を悩まされた。天候は曇り。しかし、ついさっきまで雨が降っていた影響で路面はまだ濡れている。チームは正攻法でウェットタイヤを選択。グリッド上で装着した。

 スタートドライバーはヨルグ・ミューラー選手。戦略はシンプルにピットストップ4回の5スティントとするものの、雨の降るタイミングや降雨量へ柔軟に対応しなければならない。その意味において、監督、エンジニア、メカニックが一丸となって闘わなければならない。それが鈴鹿1000kmである。

 決勝レースがスタートした。路面はウェットコンディション。ヨルグ・ミューラー選手は慎重にラップを重ねる。再び雨が降り出したことでペースが上がらず、我慢の周回を強いられる。チームは1スティント目の周回数をできるだけ引っ張ることで、天候の変化など、レース展開に合わせて戦略の選択肢を増やせるようにする。

 30周目、ピットイン。荒 聖治選手にドライバーが変わる。四輪とも交換したタイヤは引き続きウェットタイヤ。コースに復帰すると順位は一時19番手にまで落ちるものの、36周目には6番手にまで回復。そして46周目を数えると空が明るくなり、徐々に路面が乾きだす。これに合わせて荒 聖治選手はタイヤをいたわりながらペースを守る。54周目にはNo.88マネパランボルギーニGT3を抜いて5番手に浮上した。

 そして57周目、レコードラインが乾き始めたのを確認したチームは2度目のピットイン。ドライバーチェンジとともに4輪をスリックタイヤとする。ところが、偶然にもこのタイミングでセーフティカーが入り、コースへ復帰後、レースが再開されると順位は6番手であるものトップのNo.61 SUBARU BRZR&D SPORTからは周回遅れとなってしまう。2番手はNo.31 TOYOTA PRIUS apr GT、NO.2 シン4ティアム・アップル・ロータス、No.88マネパランボルギーニGT3、No.55 ARTA CR-Z GT、そしてNo.7 Studie BMW Z4の展開だ。

 周回遅れを取り戻そうと、乾いた路面で躍動するヨルグ・ミューラー選手。2分3秒台のタイムをマークするも、なんとピットアウト時にホワイトラインをカットしたとして痛恨のドライビングスルーペナルティが課されてしまう。66周目、このペナルティを消化するためにピットレーンを通過するヨルグ・ミューラー選手。これにより1分弱のロスとなり、順位をそれまでの6番手から13番手へ下げてしまう。

 緊張の糸を切らさず、再びペースを上げようとするヨルグ・ミューラー選手。するとその直後の67周目、決勝レース2度目のセーフティカーランとなる。このセーフティカーの入ったタイミングにより、1ラップダウンが解消されると同時に、前車との差がグッと縮まる。

 リスタートすると、ヨルグ・ミューラー選手がペースを上げる。2分2秒582と、ここまでの決勝ベストタイムを出すなど、81周目には9番手、再びピットストップのタイミングを迎えた91周目には4番手にまで浮上していた。前を行くのはトップからNo.88マネパランボルギーニGT3、No.61 SUBARU BRZR&D SPORT、3番手はNo.0 グッドスマイル初音ミクSLSだった。

 93周目、ドライバーは荒 聖治選手。メカニックが集中力を発揮して素晴らしいピットワークを務める。コースへ7番手で復帰するも、97周目には3番手、113周目にはNo.61 SUBARU BRZ R&DSPORT を抜いて2番手に駆け上がる。さらに荒 聖治選手は手綱を緩めず、トップを走っていたNo.10GAINER TANAX GT-Rに肉薄。テールトゥノーズで追い立てる。そして120周目のこと。ホームストレートで並んだかと思うと、1コーナーへの進入で巧みにインを取ってGT-Rをパッシング。ついにNo.7Studie BMW Z4をトップに立たせた。

 優勝争いはNo.10 GAINER TANAX GT-Rとの一騎討ちとみたチームは、目下ポイントラインキングトップのこのGT-Rがピットインしたのを確認すると、122周目ラストスティントに向けて荒 聖治選手をピットに戻し、ヨルグ・ミューラー選手にすべてを託す。

 アウトラップで7番手となったヨルグ・ミューラー選手だが、124周には2分2秒194と、この時点での決勝レースのGT300ベストラップをマーク。No.61 SUBARU BRZ R&D SPORTをパスするなど4番手、3番手と順位を上げたかと思うと、127周目に2番手へポジションアップ。トップのNo.10GAINER TANAX GT-Rを完全に射程距離内とした。

 No.10 GAINER TANAX GT-Rはスティント後半になるとタイヤのパフォーマンスを落としてラッタイムが落ちると、走行データからチームは予測。レース終盤の逆転を狙う。

 ジックリと攻略しにかかるヨルグ・ミューラー選手。しかし、再び雨粒が路面を濡らし始めると気温、路温ともにクールダウン。予測したほどNo.10 GAINER TANAX GT-Rのタイムが落ちず、No.7 StudieBMW Z4のラップタイムとほぼ同一となってしまう。

 それでもBMWワークスドライバーの威信をかけてプッシュするヨルグ・ミューラー選手。GT-Rとテールトゥノーズでプレッシャーをかけながら周回する。優勝まで、あと0.15秒! というところまで迫るものの、GT500のマシンが18時25分の時間制限とともに1000kmを待たずしてチェッカーフラッグを受ける。最終ラップでも猛追するヨルグ・ミューラー選手だが、あと一歩のところで及ばず。6時間を闘いぬき、わずか1秒遅れの2位フィニッシュとなった。

 BMW Sports Trophy Team Studieは今季2度目の表彰台に上がり、18ポイントを獲得。ドライバーズポイントは34ポイントとなり、2015シリーズ累計ポイントではNo.31 TOYOTA PRIUS apr GTと並んで6位となった。また第5戦において、素晴らしいピットワークをみせたBMW Sports Trophy Team Studieのメカニックたちが、そのパフォーマンスが認められて“ZF Award”を受賞している。

[関連サイト]
◯チーム公式サイト http://www.teamstudie.jp/2015/
◯Facebookファンページ https://www.facebook.com/bmwsportstrophyteamstudie
◯Twitterアカウント @teamstudie
◯BMW M HEAT http://bmw-m-heat.jp

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