22日、富士スピードウェイでトヨタのモータースポーツファン感謝イベント『トヨタモータースポーツフェスティバル2009』が行われ、ヤルノ・トゥルーリ、小林可夢偉、中嶋一貴の手によりトヨタF1のファイナルランが行われた。
早朝こそあいにくの雨空だった富士スピードウェイだが、午前10時30分すぎからスタートしたウェルカムセレモニーがスタートする頃には雨も止み、この日走行するマシンが整列。トヨタF1はTF109、TF108の2台が登場し、TF109は可夢偉が、TF108はなんと中嶋一貴が乗り込み登場した。ウェルカムセレモニーでは、当初予定になかった豊田章男トヨタ自動車社長が登場。F1からの撤退と勝利を成し遂げられなかったことをファンに詫びた。
イベントでは、可夢偉のTF109、一貴のTF108の走行のほか、スーパーGTマシン、フォーミュラ・ニッポンマシン、ニュル仕様レクサスLF-Aが混走してのサーキットサファリ、D1ドライバーによるドリフトパフォーマンスなどが行われた。
1日のイベントのフィナーレとなったのは、トヨタF1の“ラストラン”。再び可夢偉と、そして長年トヨタF1のエースを務めたヤルノ・トゥルーリがそれぞれTF109、TF108に乗り込みコースを周回。最後はスピンターンを披露し終幕となった。
可夢偉、一貴、そしてトゥルーリはその後フィナーレまでレクサスのオープンカーでスタンドのファンに挨拶したが、その時にはTF108を使ってコンピューターでエンジンをコントロール、“Time to Say GoodBye”をエキゾーストノートで演奏する演出も見られた。
気になる一貴、可夢偉の今後についてだが、ふたりとも「来季はまだ分からない」としながらも、可夢偉は「F1に残れるように頑張りたい」と集まった観衆に宣言した。