ニューマシンの熟成に手応え! 鈴鹿合同テストでレベルアップ果たす

LM corsa
SUPER GT 300 CLASS RACING TEAM
A.Iida H.Yoshimoto

2014.06.27-28
TEST:SUPER GT SUZUKA OFFICIAL TEST at SUZUKA CIRCUIT
Result:NA
Entry:17台 出走:17台
Weather:曇り(ウエット→ドライ)
Car:TWS LM corsa BMW Z4(2014)

 ニューマシンへ切り替えた緒戦の第3戦オートポリスで7位に入賞を果たし、ようやく4ポイントを獲得したTWS LM corsa BMW Z4とLM corsa。しかしながら、そのオートポリスでも、完璧な戦いとはいかなかった。

 7月下旬には第4戦の菅生ラウンドが控えているだけに、そこでの完璧な週末を目指すチームとしてはさらなるニューマシンのセットアップの熟成やトラブルシューティングなど、まだまだやるべきことは多いが、この菅生大会を前にした6月27~28日の2日間、鈴鹿サーキットを舞台にGTA主催の合同テストに参加することに。LM corsaとして、シリーズ中盤戦となる菅生、富士、鈴鹿の“真夏の3連戦”を占う重要なテストデーを迎えることとなった。

佐藤晋也も加わった初日、1000分の1秒差でトップに肉薄
1日目結果■2位(2分00秒019)

 走行初日となった27日は、午前と午後に2回のセッションが予定され、まずLM corsaは午前10時からの2時間のセッションに臨んだ。

 やや雲はあるものの、まずまずの天候となる中、気温25℃、路面温度30℃でスタートした1回目のセッションでは、まずは飯田がステアリングを握ってコースインすることとなったが、このセッションでは飯田が中心となって、今回のテストに向けて施して来たセットアップなどを評価しながらメニューを進めて行く。

 2時間のセッションのラスト20分ほどで飯田から吉本にドライバーが交代したTWS LM corsa BMW Z4だが、順調に周回を重ねた結果、このセッションでは2分01秒429がベストタイムとなり、まずは6番手で最初の走行を終えることとなった。

 やや雲が厚くなった午後2時15分、2回目のセッションがスタート。気温は26℃、路面温度は34℃と、ともに午前の開始時よりは上昇、やや暑さの増す中ドライコンディションでのセッションとなった。

 午前の走行終了後、インターバルに大きく仕様変更をしたこともあり、まずは吉本がドライブしマシンの状態をチェック。数周のドライブで問題のないことを確認すると、ここでチームはTWS LM corsa BMW Z4のステアリングを佐藤晋也に委ねることに。LM corsaは8月の鈴鹿ラウンドでの1000kmという長丁場に向けて、佐藤を第3ドライバーとして登録を予定しているのだ。

 今回の鈴鹿テストでは、GT300の他チームでも今回10台が第3ドライバーをテストに参加させているが、開幕前の岡山テスト以来のGTドライブとなる佐藤はまずまずのタイムを刻みつつ、計測7~8周を消化。実戦に向けたフィーリングを確かめると、再び吉本にステアリングを譲る。

 ここからメニューを引き継いだ吉本は、うまくセットアップを進めるとセッション終盤に2セットのニュータイヤを履いてアタックし、2分00秒019という好タイムをたたき出すことに成功。惜しくもGT300クラスのトップタイムに1000分の1秒及ばなかったものの、堂々の2番時計でTWS LM corsa BMW Z4は初日の走行を終えることとなった。

難しいコンディションとなった2日目も手応えを得て上位で走行終了
2日目結果■4位(2分01秒481)

 総合2番手と好調な流れでテスト初日を終えたLM corsaだったが、生憎2日目午前は雨こそ上がっていたものの、ウェットコンディションでのセッションスタートとなった。

 気温23℃、路面温度25℃で午前9時にスタートした3回目のセッション。まずはレインタイヤを履いたTWS LM corsa BMW Z4をドライブし、吉本が周回を重ねて行く。ウエット路面でもTWS LM corsa BMW Z4はまずまずのラップタイムを刻み、その状況下でも2番手あたりにつけると、徐々にコンディションはドライへと変遷していく。

 最終的にはドライとなったところで15周目に2分02秒843をマークしたTWS LM corsa BMW Z4は、この3回目のセッションを5番手というポジションで終えることとなった。

 そしていよいよ最終のセッションが、セーフティーカー訓練に続いて午後2時に始まった。天候は曇り、路面はドライコンディションとなっており、気温は26℃、路面温度35℃と初日とほぼ同じ状況下での走行となったが、まずはここで飯田がコースイン。残ったメニューをこなすべく、決勝を想定しつつ精力的に周回を重ねるが、ここでマシンにトラブルが発生してしまう。しかしながら、メカニック達の迅速な作業により、無事セッション半ばには吉本のドライブでTWS LM corsa BMW Z4はコースへと復帰を果たす。

 吉本はここからメニューを引き継いで行くと、最終的なニュータイヤでのアタックはうまく行かなかったものの、2分01秒481をマーク。ポジション的には4番手ながら、トップタイムは2分01秒308であり、その差はコンマ2秒にも満たない僅差であった。

 結局、TWS LM corsa BMW Z4はこの2日目を総合でクラス4番手として終了。2日間のテストで充分な手応えと成果を得て鈴鹿を後にすることとなった。

■コメント
●監督:小林敬一
「雨が絡んだセッションになるだろうということで、当初予定していたメニューが消化出来ないのでは、という心配もありましたが、結果的にはウエットの時間も長くありませんでしたし、ほぼメニューも消化出来たということで、まずまずの2日間になったと思います。決勝を想定した状況でのペースという部分では、もう少し改善したいところもあったものの、周囲の状況も見えない中ではありましたがポジション的にも常に上位につけることが出来ました。まぁ、我々もしっかりとした状態でニュータイヤを履けていた訳ではなかったのですが。
 また、今回鈴鹿1000kmで第3ドライバー登録をする佐藤選手も初日にドライブしましたが、タイムの出方もまずまずでした。GTの経験はないとはいえパフォーマンスには問題はありませんので、後は1000kmでポイントとなりそうな、GT500に抜かせるところなどの慣れの部分だけでしょう。
 今回のテストでさらにマシン的にはレベルアップ出来たと思いますし、菅生に向けた課題も見つかりましたので、全体として良いテストが出来たと感じています。」

●ドライバー:飯田章
「少しトラブルはあったのですが、それでも次の菅生や鈴鹿などに向けた新たなセットアップの方向性も見つかりましたし、限られた時間の中ですが、クルマの理解度も上がって来て、まだ課題はもちろんあるものの、ステップを少し上げられたのではないかと思います。
 ニューマシンが来てから、“やはり新車は良いね”といった、ややざっくりとした感じでオートポリスまで走らせて来たように思うのですが、今回のテストでこのクルマなりの動かし方が見えて来たんじゃないかと。それが見えて来ただけに、また新たな課題も出て来たというところですね。一発のタイムは出るけれど、そのセットのままでは決勝は思うようには走れないというもの分かってきましたし。出来れば圧倒的なタイムを出しておきたかったんですが、そこまでは行けなかったというのが、少し引っかかるところではありました。
 ただ、シェイクダウンだった菅生でのテストの段階に比べて、少しレベルアップした状態で菅生に臨める手応えはありました。そのあたりを含め、菅生までに修正すべき点は見直して、方向性を見極める必要があるでしょうね」

●ドライバー:吉本大樹
「全体としてはすごく良いテストが出来たと思います。結果としてタイムも凄く良かったですしね。マシンバランスが完璧になった、満足のいくバランスになったというわけではありませんが、タイムも出ていますから。ただ、レースを考えるとタイヤには厳しいセットアップだったかもしれないな、という部分はありました。
 初日の午後、終盤にコンパウンドの異なるニュータイヤを2セットアタックしたのですが、硬いコンパウンドの方がバランスが良かったと思います。また、2日目の午前、ウエットからドライへと切り替わって行くコンディションでもドライブしましたが、その状況でも良いタイムが出ており、ウエットでの速さも確認出来ました。
 また、今回佐藤選手も少しドライブしましたが、すぐにタイムも出ていましたし、鈴鹿1000kmの際、実戦でも安心して任せられるなと思いました。
 途中で出たトラブルも想定内のものでしたから、この良い流れのまま菅生のレースウィークを迎えたいですね」

●ドライバー:佐藤晋也
「テストに参加させていただくのは、開幕前の岡山テスト以来、今回で2回目となりますが、途中でマシンが新車になっていますので、このニューマシンでは始めてのテストということになりました。圧倒的な大きな違いというのはありませんが、やはり以前乗ったマシンと比べると、新車ということで剛性感もあり、しっかりしていると感じましたね。
 初日の午後、計測7~8周くらいドライブさせて頂いたのですが、すぐに違和感なく走れました。早い段階で、その時点での吉本選手のコンマ8秒落ち程度で周回出来ましたので、スムーズに乗れたように思います。
 鈴鹿1000kmで第3ドライバー登録となる予定ですが、実際にドライブするチャンスがあるかどうかは別としても、僕は4輪では鈴鹿育ちで得意なコースということもありますし、今回を含めて2回のテストでGTでも問題なく走れる準備は出来たと感じていますね」

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