USF1のファクトリーが閉鎖され、スタッフが解雇されたという報道がなされている。チームの元上級従業員が、チームの活動は停止し、復活することはないだろうとコメントした。

 アメリカ発のF1チームとして立ち上げられたUSF1のプロジェクトが暗礁に乗り上げたことを示す報道が相次いでいたが、その推測がついに現実になってしまったようだ。
 チーム代表のケン・アンダーソンはFIAに対して最初の4戦を欠場する許可を求め、その後今季のデビューは諦め、2011年から参戦させてほしいと願い出たと言われている。創立者のアンダーソンとピーター・ウインザーは、F1参戦に必要な予算を明らかに甘くみており、十分な資金を集められなかったようだ。

 ドライバー契約を結んだホセ-マリア・ロペスは、USF1での参戦を諦め、カンポス・メタ1かステファンGPのシートを確保しようとしている。また、現在ではウインザーもチームとのかかわりを絶っていると言われている。

 カンポスやステファンGPとの合併話がまとまらなかったとの報道の後、FIAからポジティブな返答が得られなかったという説明の下で、チームは従業員に対して活動継続の道は絶たれたと報告したといわれている。
「ケン・アンダーソンには自分で(従業員への報告を)する勇気すらなかった」と上級従業員は解雇に関してAutoWeekに対して話している。
「(プロダクションマネージャーの)デイビッド(・スコッグ)にやらせたんだ。皆は2週間の一時解雇だと言われたが、何も残されておらず、チャド(・ハーレー)が計画をやり通すのは無理だ。USF1は死んだ。復活することはない」

 USF1のパートナーである、YouTubeの創立者ハーレーは、USF1の代わりにカンポスかステファンGPにかかわるのではとの推測もあったが、F1への関与を断念するようだ。

 FIAがUSF1の代わりにステファンGPに参戦権を与えるかどうかはまだ明らかになっていない。また同チームにはスパイゲートにかかわったマクラーレンの元チーフデザイナー、マイク・コフランが所属しているために、フェラーリがステファンの参戦には反対し、全会一致の合意は得られないのではないかと見られている。

 ステファンはF1から撤退したトヨタからTF110のシャシーの使用権とデザインを購入、中嶋一貴と契約、ジャック・ビルヌーブとの契約も間近であると報じられている。AutoWeekによると、ケルンのファクトリー関係の情報筋は、ステファンがバーレーン出場に向けて準備を間に合わせるのは“ほぼ不可能”であると示唆しているというが、チームは、2月28日、自分たちには今季F1全戦に出場する意欲も能力もあると宣言している。

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