WTCC世界ツーリングカー選手権第15/16戦オッシャースレーベンは31日、決勝レースが行われ、第15戦はイバン・ミューラー(シボレー・クルーズ)が優勝。第16戦はフランツ・エングストラー(BMW320TC)が初優勝を飾り、シボレー勢の連勝がストップした。
土曜日の予選では、レース1でミューラーがポールポジションを獲得。2番グリッドには過去最上位となるロバート・ダールグレン(ボルボC30)がつけてみせた。しかし、決勝ではダールグレンはスタートでドロップオフ。ミューラーがトップで1コーナーに入り、ロバート・ハフ(シボレー・クルーズ)が続く。
1周目から後続にギャップをつけたミューラーとハフの2台によるマッチレースとなったレース1は、そのままミューラーが逃げ切り3連勝。シボレー勢の連勝を11にのばしてみせた。3位には、好スタートをみせたトム・コロネル(BMW320TC)と争ったガブリエル・タルキーニ(サンレッドSRレオン)が入った。ダールグレンはスタートでポジションを落とした後、4位まで挽回している。
続くレース2では、リバースグリッドルールのポールポジションからスタートしたプライベーターの雄、フランツ・エングストラーが魅せた。スタートからトップを守ったエングストラーは、終盤アラン・メニュ(シボレー・クルーズ)、タルキーニがギリギリまで迫るもトップを死守。0.750秒差でトップを守り抜き、ツーリングカー界の大ベテランが50歳にして地元で初めてのWTCC勝利を飾った。
「なんと素晴らしい日だ! ビューティフルだね!」6日前に誕生日を迎えたばかりのエングストラー。「レース1ではアクシデントに遭ってしまったが、BMWに感謝しなければならない。マシンを修復するのを手伝ってくれて、レースに出場することができた。何を言ったらいいのか分からないくらいだが、最高のバースデープレゼントになったよ。チーム、そして助けてくれた皆に感謝だ」
2位はメニュ、3位はタルキーニとなった。谷口行規(シボレー・クルーズ)はレース1は17位、レース2は14位でフィニッシュしている。