WTCC世界ツーリングカー選手権は、来月開催予定のブラジル・クリティバのイベントに代えて、アルゼンチンで初のWTCCを開催する意向を明らかにした。
2006年以来、毎年WTCCを開催してきたクリティバは、今年も7月28日にシーズンの第8ラウンドを開催する予定だったが、シリーズのオーガナイザーは1週間後の8月2日にアルゼンチンのアウトドルモ・テルマス・デ・リオ・オンドで今シーズンのラウンドを開催する意向を明らかにした。
「物流の関係で、ブラジルからアルゼンチンに変更することを決めた」と、シリーズプロモーターのマルチェロ・ロッティは語っている。
「だが我々は、今後もブラジル政府当局と密接な関係を維持していくつもりだし、2014年のカレンダーには南アメリカの両イベントを含める計画でいる」
なお、今回の舞台となるアウトドルモ・テルマス・デ・リオ・オンドは、もともとMotoGPの今季開催に合わせて新設されたサーキットだが、シリーズを統括するドルナスポーツは、同地で予定されていた今シーズンの開催を断念し、オフィシャルテストに変更。改めて2014年の初開催を目指すことを発表している。
これには、2輪のホンダワークスをタイトルスポンサーとして支援するレプソル傘下のYPFをアルゼンチン政府が実質国有化する計画を発表したため騒動に発展、スペイン政府がレプソルの支援するチームやライダーに対し同国への渡航自粛を勧告する事態となっている。