WTCC世界ツーリングカー選手権岡山ラウンドは16周で決勝レース1が行われ、アンディ・プリオール(BMW320si)が優勝を飾った。2位にはヨルグ・ミューラー(BMW320si)が入り、BMW勢がワンツーを飾っている。
アジアン・ル・マンのレース2の後、F4日本一決定戦のスタート進行の頃から岡山国際サーキットには雨が降り始め、WTCCのグリッドに全車が整列する頃にはかなり雨脚が強まった。そのため、WTCCレース1のスタートはセーフティカー先導の下切られることとなった。
2周に渡るセーフティカー先導の後、ローリングスタートでレーススタート! トップはポールポジションのガブリエル・タルキーニ(セアト・レオンTDI)がキープしたが、なんと2コーナーでコースオフ! これで2番手スタートのプリオールがトップに浮上。その2コーナーでは、さらにランキング3位のアウグスト・ファルファス(BMW320si)もコースオフ。ランキング上位ドライバーが相次いで順位を落とすことになった。
プリオールの背後にはヨルグ・ミューラー(BMW320si)、リカルド・リデル(セアト・レオンTDI)がつけるが、リデルの後方からはロバート・ハフ(シボレー・クルーズ)が急接近。10周目にはポジションを入れ替えた。
終盤、ジェームス・トンプソン(ラーダ・プリオラ)やファルファスを中心とした8番手を争うバトルが展開、さらにイバン・ミューラー(セアト・レオンTDI)やタルキーニ、ジェネといったセアト勢による5番手争いに注目が集まったが、残り2周というところでトップ争いにも異変が。首位プリオールにミューラーが急接近してきたのだ。
2台のバトルはファイナルラップまで迫力のバトルが展開されたが、最後のダブルヘアピンでのミューラーのアタックをプリオールが防ぎきり、トップでチェッカー! プリオールが2位、3位にハフとなった。インディペンデントクラスのウイナーはトム・コロネル(セアト・レオンTFSI)だった。
チェッカー間際、最終コーナーでアラン・メニュ(シボレー・クルーズ)がファルファスと接触、コースオフ。ファルファスはそのまま8位でチェッカーを受けレース2のポールポジションを獲得したが、ペナルティが発せられるかはまだ分かっていない。
日本人選手では、荒聖治がインディペンデントクラス3位となる総合17位でチェッカー。谷口信輝(BMW320si)はインディペンデント6位となる20位でチェッカーを受けた。序盤、上位を走っていたジョアオ-パオロ・デ・オリベイラ(セアト・レオンTFSI)はアレックス・ザナルディ(BMW320si)と接触、大きく遅れ22位でチェッカーを受けた。