WTCC世界ツーリングカー選手権第10ラウンドは鈴鹿サーキットで決勝レース2が行われ、ポールポジションからスタートしたステファノ・ダステ(BMW320TC)が後続を抑えきり優勝。キャリア2勝目を飾った。

 予選のトップ10がリバースグリッドとなり争われる決勝レース2。フロントロウのふたり、ステファノ・ダステ(BMW320TC)とペペ・オリオラ(セアト・レオンWTCC)がどう逃げるのか、そしてFR車のBMWがスタンディングスタートでどんなダッシュをみせるのか、さらにシボレー勢がどんな追い上げをみせるのか注目が集まった。

 迎えたスタートでは、4番手スタートのトム・コロネル(BMW320TC)がスタートに失敗。一方ポールのダステはホールショットを決め、オリオラ、ガブリエル・タルキーニ(セアト・レオンWTCC)を従え走行。シボレー勢の前にはまずはアレクセイ・デュデュカロ(セアト・レオンWTCC)が立ちはだかる。

 しかし、デュデュカロは最終コーナーでコースアウトを喫し、さらにその間にダステとオリオラの間隔が詰まり、先頭のダステから7番手のイバン・ミューラーまで7台がパックとなり走行。熾烈な上位争いが展開される。

 トップのダステは、途中コーナーのタイヤバリアに接触し片側のミラーを失うも、トップを死守。4番手のベナーニもシボレーを3台をミラーで見る状況ながら、なかなか前に行かせないレースをみせる。そんな7台の膠着状態の中、少しずつダステがリードを広げかかるが、24周目の1コーナーで3番手タルキーニが2番手オリオラのアウトをうかがい始めた直後、後方ではベナーニがロバート・ハフ(シボレー・クルーズ)にインを差され、アラン・メニュにも先行されてしまう。

 しかし、ベナーニの前に出たシボレー勢の前に立ちふさがるのは強豪タルキーニで、それ以上のポジションアップならず。トップのダステは最後まで後続を抑えきり、嬉しいキャリア2勝目をマークすることとなった。2位はオリオラで、ポルトガル以来のキャリア最上位に。3位はタルキーニで、シボレー勢が表彰台にひとりもいない結果となった。

 4位はハフ、5位はメニュ、6位にミューラーとなり、再びハフとミューラーが345ポイントで並んだ。ホンダ・シビックWTCCのティアゴ・モンテイロは、終盤までフランツ・エングストラー(BMW320TC)に封じられていたものの、終盤逆転。レース1と同じく10位でチェッカーを受けた。吉本大樹(サンレッドSRレオン)は途中コースアウトもあり19位。加納政樹(BMW320si)は21位となった。

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