2014年のF1レギュレーション変更により、純粋なパフォーマンスより効率が優先され、レースがつまらなくなる可能性があるとの意見が出てきている。
来年はV6エンジンが導入され、エネルギー・リカバリー・システムの効果が大きくなり、燃料搭載量が制限される。こういったことにより、純粋な速さとレース距離における戦略上最適なペースとの間に差が生まれる可能性がある。そのためチームは来年は、グランプリウイークエンドへのアプローチを見直す必要が出てくるかもしれない。
「そのとおり。来年のレースはこれまでとは違ってくるだろう」とフェラーリのディレクター・オブ・エンジニアリング、パット・フライは述べている。
「レースにおいて燃料の最大搭載量が定められる。最大限可能なペースと、燃料をセーブするためのペースとの差が大きくなる可能性がある。1周あたり1秒から1.5秒の差になるかもしれない」
「我々は最も効率がいい戦略を探していく」
フェリペ・マッサは、来年はダウンフォースとグリップが大幅に低下し、燃料をセーブしながら走らなければならないため、ドライバーとしては楽しくなさそうだと予想している。
「今よりマシンのダウンフォースが大幅に低下するだろう。タイヤに関してはさらに厳しくなるかもしれない」とマッサ。
「グリップレベルはとても低くなる。すべてが変わると思うよ。走り方、レースの仕方、マシン、燃料、その他すべてに関する管理の仕方が変わる」
「序盤から燃料をセーブしながらレースをするのはすごくいらいらするだろうね。しかも序盤だけじゃない。シーズンずっとなんだ」
「実際どうなるか分からないことに不満を言うことはないし、様子を見るしかない」
「でも、実際そうなったら、あまり面白くはなさそうだ。ドライバーにとってはあまり楽しい状況ではない」